2006-01-01から1年間の記事一覧
Winny事件について想定の範囲内とはいえ不思議な判決が出た.これは日本で著作物を扱うプラットフォーム技術には手を出すなということか.
そういえば昔,そんな議論があったな.韓国はサムソン以外が潰れて技術者が野に下り成功したといわれているが,日本ではどうだろう.実は不況だった3年ほど前,経済産業省にはITゼネコンの一角を潰す機会があったと聞く.一時は機構送りも囁かれていたが,い…
「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」に行ってきた.シンポジウムの概要は報道されるだろうから詳述しない.議論を通じて感じたのは実は賛成・反対ともに50年か70年かという点に関して確固たる根拠がある訳ではなく,要はコンテンツの利活用促進と…
いや別に天下り斡旋全廃に反対しなくったって,自民党には票を投ずるとは限りませんぞ. もともと官僚なんて地頭がいいひとばかり集めているのだから,どうして天下りの組織的斡旋が必要か理解できない.穿った見方をすれば若いうちに応分の給与を払わず,天…
今日の新聞の社会面で,いよいよ近未來通信を警視庁が捜査することを知った.いまさらの感があるが,総務省が立ち入り検査をした時からの既定路線だろう.そもそも通信事業のコスト構造を知っていれば中継局フランチャイズというビジネスモデル自体がイカれ…
自分も物心ついた頃からいじめられっ子だったから,いじめの問題には一家言もっている.いじめはなくならないが,いじめの質を改善することはできるし,いじめられっ子がスルー力を磨くこともできる.
今週の日経ビジネスが刺激的だ.「電子二等国ニッポン e-Japan 国策ITの敗戦」と題し,FNHを中心に政府主導で振興してきた国産IT戦略を完膚なまでに批判している.ゆうちょ銀行のシステムを日本IBMが受注しそうだという下馬評を持ち出したり,内容の定かでな…
(このエントリは近日中に予定されている講演の草稿です.事実関係や認識に誤りを見つけた方は,是非コメント欄や電子メール宛で指摘いただけましたら幸いです) この場の目的のひとつは,これからのIT産業がどうなっていくかという点について方向性を探り,ど…
個人的にこういった風刺は嫌いではないのだが,本物かどうか確かめる方法は必要なんだろうな.例えばYoutubeに投稿されていても,総務省のホームページに埋め込まれていれば本物かも知れない.もちろん,Webサイトがクラックされる可能性とかもある訳だが.
「真実の預言者」はメディアを握り,世界に君臨するか―GoogleによるYoutube買収の先にあるもの 雑誌発売前に掲載という大盤振る舞いなのに,なかなかコメントとかトラバこないんですよね.突っ込みにくいのかな. 分量的に雑誌ならいいけどWebでは読みにくい…
経団連の御手洗会長が「イノベート・ジャパン」とかいってみたり*1,安部政権でもイノベーションを推進するという.こんなページまでできているし,なかなか気合いが入っているようだ.わたしは政府がイノベーションを促すことは素晴らしいと歓迎する一方で…
似たような情景を御用学者が描くのとフェミニストが描くのとでこう変わるのかという風に興味深く読み比べた.どちらもニューエコノミーが格差社会を生み,激務や少子化を招き,働いても報われない仕掛けをつくっている様を描いているのだが,片や原因に焦点…
情報大航海プロジェクトがCEATECで真鍋かをりにGoogle八分を説明させるビデオを流したという.ストレートに取るとGoogleだけが検索を握っていると,Googleとか米国に都合の悪い情報を検索できなくなって問題だということだろうけれども,国家安全保障の観点…
いささか時期を外してしまったのだが忘れないうちに書いておく.安倍内閣になって伊吹文相が小学校での英語教育に批判的になったことに対し,わたしの周囲では批判的な声が強かった.けれども私が思うのは,英語教育でも何でもいいけれども,役所が勝手に画…
テレビはずっと北朝鮮の地下核実験について報じている.ハッピーマンデーのテレビなんてつまらないものばかりだから普段はつけないのだが,mixi日記で正午過ぎに実験実施を知ってからテレビをつけ,だらだらと眺めた.休日の暇つぶしとしては悪くない.爆発…
いまの会社に入って先月末で丸4年が経った。石の上にもというし3年くらいは居ようと思ってはいたが,次第に歳をとったせいか4年なんてあっという間だった。昨日,新しい上司と初顔合わせをしたのだが,彼は僕にとって7人目の上司となる。2回の社内異動は自分…
特許と同じ20年でも充分に長い気がするんだけどな.このblogはCreative Commonsで書いてるし,だいたい僕は20年も通用するものを書いたことがないんで,この問題に対して発言する資格があるか分からないけど.
よく間違えられるが僕の筆名は南方・司(みなかた・つかさ)である.ところで前のエントリではid:essa氏のテクストを誤読していたようだ.「亡霊の克服」に歴史的視点が不可欠であるという指摘には全く同感だ.このところの喜劇的な振興政策の背景には,間違…
歴史さえ尊重していれば非論理的で献身的な技術者が大切にされ技術は継承されて,日立製作所のタービン設計ミスのようなチョンボは防げたのだろうか.このようなid:essa氏の視点こそ微視的で,歴史を踏まえていないように感ぜられる.
そろそろ結婚した時に買った平面ブラウン管テレビが6年くらい経ち,薄型テレビを買おうか悩み始めた.今日も家族で歩いて近所のヤマダ電機に行ったのだが,店頭は価格.com常連のバッタ屋はともかくAmazonより高いし,僕の考えている15万円程度の予算だと,32…
このところ暇とか周囲の流動性が災いしてか,今のように漫然と仕事を続けていてどうなるんだろうかと悩む.悩むと居場所を変えてみようかとなるし,そういう誘惑もあるにはあるのだが,もう少し考えを進めると居場所を変えれば目標が生まれるのだろうかと思…
ざくっと接続仕様を斜め読みしていた時は見落としていたのだが,日コミ最新号を読んで吹きそうになった.NGNでは映像配信でもSIPを使うのね.帯域制御にRSVPとかではなくSIPを使うのってIP屋の感覚ではLayer Violationという気がしないでもないけど,電話屋…
Google CEOのEric Schmidt氏がAppleの取締役会に入った.別にGoogleがAppleを買った訳でも2社の提携が決まった訳でもないので,先走った分析をすることに躊躇いはある.とはいえ想像力を擽る組み合わせではある.ひとつ推察できることはAppleがGoogleの力を…
id:yukihonda先生のblogが閉鎖となった.ゴリッパな先生方からいじられてはいたものの炎上という程でもなかったし,残念というか思いの外ポッキリ折れたなという印象.本田先生の論理展開には,僕が高校新聞とかやってた頃の高偏差値の学校にいながら学歴主…
捜索された堀病院は妻や長男の産まれたところだったので,心配になって調べてみた. 話を総合するとこうなる.2003年12月29日,37歳の女性が里帰り先に近かった堀病院で出産,産後の肥立ちが悪く2ヶ月後に多臓器不全で死亡した.医療事故の可能性も鑑み県警…
情報漏洩対策の予算要求に対するスラドでの議論ひとつみても,つくづく技術政策の質が下がっている.提案書を入手していないので誤解かも知れないが,スラドに垂れ込まれた途端に5秒で論破されてしまうような技術的に無駄な提案に対し,減額されても申し訳程…
宋文洲氏は日本のソフトウェア技術者の卑屈な「日本人特殊論」こそ日本に於けるパッケージソフトが流行らない理由と論じているが,これはミスリードも甚だしい.IBMが独禁法の排除勧告を受けてハード・ソフト分離を行って以来30年有余年の歴史を持つソフトウ…
最近イノベーティブ社会基盤フォーラムという研究会を準備し,有志で集まってイノベーションについて議論し始めたのですが,話しているとコンテクストによってイノベーションというコトバの意味が違っていたり.これは定義を固める前に色々な見方を出し合っ…
日記でマイミクが「ヒロポン=韓国の覚醒剤」という註を入れていて,突っ込みを入れようと調べて驚いたのが,商標登録されている日本では通称がシャブと変わったのに対し,韓国じゃ今もヒロポンで通っているらしい.実際google:site:japanese.joins.com ヒロ…
今朝,停電の影響で通勤に使った小田急線が数分遅れたのだが,新宿駅ではわざわざ「東京電力によります停電の影響で」とアナウンスしていた.相変わらず復旧しているのかしていないのか分からない楽天は「弊社がサーバーの構築を委託している伊藤忠テクノサ…