雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

残業代ゼロに怯えるマスコミ記者たち

【訂正】id:t2-news氏やid:R30氏のはてブコメントにあるように「自分の残業代が惜しいからでは」という指摘は下衆の勘繰りであったようだ.何故ならマスコミも裁量労働制・見做し残業代の対象業種だから.いわれてみれば管理職になって給料が減ったという愚…

『日露戦争 - 勝利のあとの誤算』

以前から漠然と戦前の日本が調子を外したのは日露戦争以降ではないかと考えていたのだが,その通りのタイトルの親書をみつけて早速手に取った.本書で扱っているのは日比谷焼打事件へ至る新聞報道の過熱,民衆を煽る新聞記事に対する政府の発行停止処分や戒…

"Open Business Models"

"Open Innovation: The New Imperative for Creating and Profiting from Technology"の続編.オープンなビジネスというと,オープンソース系のプロジェクトとか周辺ビジネスの事例を手放しに称賛し「これが時代の流れですよ」的な本が多く,足元の商売では…

iPhoneの割り切りと次の一手

ユーザー体験を軸にニュースを探していた私にとって,CES期間中で一番の衝撃は皮肉なことに同時期に開催されたMac World ExpoでのiPhoneの発表だった.iPod以来Appleはデバイスからユーザーに分かりにくい機能は全て省き,連携するパソコン側に持たせる戦略…

禁断の木の実を食べた家電業界

今年のCESはつまらなかった.ディスプレイ系でSHARPの108インチ液晶やSONYの有機ELパネルなど,諸々新しいデバイスは出ていたしホームネットワーク花盛りだったが,そろそろ"Device isn't matter"というか飽きた.これらは確かに着実な進化ではあるが,新し…

三度目の正直となるか,情報通信省に望むこと

無駄なタライ回しや縄張争い,似たような研究会の乱立が減るだろうから,ICT政策の担当部局を一元化することには大賛成なのだが,コンテンツ産業や日本製携帯電話機の国際競争力強化に繋がるかというと,注視する必要がある. 例えば携帯電話機メーカーの悲…

『コモンズとインセンティブの狭間で―著作権保護期間延長の功罪』

更新しました.SD×はてなをはじめた頃はアクセス数が伸びず悩んでいたのですが,徐々にブックマークしてもらうようになっているようですね.嬉しいです.最近はGoogleといい著作権保護期間延長問題といい,若干はてな村の関心に話題が寄っていることも関係し…

FPDチキンレースの成算は

松下が国内に月産100万台のプラズマパネル新工場をつくるという.上場企業が投資する以上は色々と理屈付けされているにせよ,結局シャープの液晶事業と張り合ってるようにもみえる.どちらも4000億円規模の事業で,プラズマの将来に対するアナリストの悲観的…

公僕が牙を剥くとき

本書は耐震偽造事件で会社を失ったイーホームズ 藤田社長による手記である.とてもリアルだったので半日で一気に読んだ.本書には役人が行政の無謬性を堅持し,出口のない問題の露呈を回避すべく,偽のシナリオで問題の幕引きを図るためにスケープゴートを陥…

逃げ出さないための希望

米国企業にいると自社に都合のいい政策提言を役所に取りあえず投げてみるというのは当たり前の仕事だし,逆に向こうから御用聞きにやってくるのが鬱陶しいくらいで,山口氏のエントリを読んで,そうか日本には商人の「分」なる美徳があったのかと新鮮だった…

誰が次世代テレビを制するのか

中島氏がユーザーエクスペリエンスをサーバーではなくテレビ本体に持たせる点について批判しているが,テレビ局とテレビセットメーカーと電話屋で決めれば,こういうアーキテクチャになるに決まっている.テレビ局はネットからのリビング参入を排除し今の電…

Playstation 3は何処へ向かうのか

年末たまたま会社の近くでヨドバシがPlaystation 3の60GBを売っているのをみつけて買った.PS3を買ったら無性にHDMI端子を持ったフルHDな薄型テレビが欲しくなり,SONYの40インチのを買った.で,ゲームは買わず,この正月は無償ダウンロードの「グランツー…