雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

明日のWebジャーナリズムと報道規制

昔から官憲だって新聞だって嘘はつくし、時代の流れに押し流されますよ。それが現実。湾岸戦争の時の油まみれの鳥とか思い返せばいい。Webで行われていることは、今だって十分に制限されているよ。プロ責法とか損害賠償責任を通じて。たぶん、これから縛りは…

不作為犯に対する法的義務の形式的根拠

青少年ネット規制法で青少年閲覧防止措置が努力義務になったことについて、奥村先生が法技術的には意味があると言及されている。私のような法律の門外漢は字面通りにしか理解できないので、この辺の指摘はとても勉強になった。 「サーバ管理者による青少年閲…

10年泥を根元から絶つには

昨日は九大で講義。清水さんとの応報で学生にこのブログは知れ渡っていたようだ。で、懇親会の話題は10年泥。例のイベントに登壇した学生もいた。やはり「10年は泥のように」と聞いて、その場にいた学生の空気はかなり変わったらしい。修士2年でSIerを中心に…

異説のひと

中学で最初に会った定年間近な日本史の先生は、初回授業で歴代天皇表を配り、旧仮名旧漢字の板書で授業毎に天皇の名前から始める授業をしてた。12月8日には本来講義する内容をすっ飛ばして真珠湾攻撃について語り始め「歴史の教科書は大東亞戰爭を悪く書くけ…

ITMediaにネット規制法の解説記事を寄稿

ネット規制法が衆議院を通過したので、解説記事を寄稿しました。 「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律案」(青少年ネット規制法)が衆議院青少年特別委員会を通過した。2日の与野党実務者協議を受けて党内調整が始…

授業って苦手なんだけどさ

お、高校生ブロガーっているのね。なかなか面白いことを書いてる。 ところで明日は講義だが、先日の講義メモ以上のものが出ない。何度か大学で授業すると、講義よりも講義準備、採点の方が面倒ということに気付かされる。で、明日は大学院の講義だし、それな…

知的財産とオープンソース

今週金曜に九州大学の大学院で「知的財産とオープンソース」について講義することとなった。まったく経団連も因果なことを僕に講義させるもんである。経緯とか所属はともかく、九大から非常勤講師の辞令をもらった以上は講師としてベストを尽くすつもりだが…

老害は一日にして成らず

彼は老害の恐ろしさを知らない。老害とはもっとアンヴィヴァレントなもので、若い者には負けてたまるかという自尊心、世の中って表面的には日進月歩だけど本質は変わらないだろという思い込み、経験に裏打ちされた様々な思考回路の短絡、そして上下関係でフ…

情報サービス産業から日本は変わるかも

確かにid:shi3zの指摘するように、他産業と比べてITって変化と可能性に満ちていて、若いうちから活躍できる機会があるよね。少なくとも20代30代でこれほど論客のいる業界って、あまりないんじゃないかな。だから逆に他の業界なら当たり前過ぎてスルーしてし…

ブログに「死ね」の書き込みで自殺 周囲や事業者に何ができたか

いたましい事件だ。ネット規制の議論にも影を落とすかも知れず、また、事件の再発防止や、CGMレイティング基準の見直しで議論しなければならない話として、議論を避ける訳にはいかない。とはいえ報道内容から類推できることは限られ、過度に一般化して議論す…

チープ革命の逆説

僕は学校新聞で育った。小中高と新聞をやって、のめり込んで中学で留年、高校は中退した。入った大学に新聞会はなかったが、雑誌をつくっているサークルに出入りし、ライターとしても活動していた。ブログという言葉はなかったが、1997年のはじめにはWeb日記…

フィルタリングより肝なネット時代の自助教育

審議日程を踏まえると交渉は今週前半が山場で、様々なところが再び声を上げている。できれば民主党案に沿った決着を、それが難しければ時間切れになることを期待している。これはわたしやネット業界に限らず、この件に関わっている関係者の多くも似たような…

著作権 - 変革の予感

ダビング10の先送りでも感じたが、ここ数年で著作権の話は大きく動きそうな気配だ。こういう官僚主導の業者行政では動かせないところこそ議員立法に向いている。ネット権について議員立法の動きがあるらしく、それが最適解かは別として、是非いろいろな動き…

法律を触らずとも 日本は変われる

高橋信頼記者によるIPA対談のフォローアップ記事「学生とIT業界トップの公開対談で胸を衝かれたこと---IT産業を呪縛する“変われない日本”」で、私のエントリも取り上げていただいた。雇用流動性の低さを問題としたエントリだが、日本的雇用慣行の歴史につい…