雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

終わらない米金融危機

金融界やブッシュ政権が国民を馬鹿にしたツケじゃないか。リーマン・ブラザーズが飛んだところで大多数の国民の生活が激変した訳でもなく。この不動産の買取スキーム自体、物件が流動していない状態で値付けは難しく、高値で掴めばモラルハザード、安値を提…

携帯IDについて解説記事を寄稿

バランスを取ろうと試行錯誤していたら1ヶ月近くかかってしまいました。ブログ界隈では今さら感のある話題かも知れませんが、ご存知でないかたも少なからずいらっしゃるようなので。 携帯向けのコンテンツやサービスで、ユーザーを識別するための携帯端末の…

論より証拠、そして若者の特権と猶予

まあ似たような読後感は僕も持った訳だが。後藤氏が批判している年寄り論客だって時代を嘆いて無根拠に若者のせいにしているだけで、そもそもの事実認識がワイドショーに歪められている上に、提案は品格云々とか精神論の与太話ばかりだから対案の出しようが…

最近のケータイ小説よんだ

今回賞を取った『あたし彼女』と、瀬戸内寂聴の書いた『あしたの虹』を読了。『あたし彼女』はケータイ小説文体としては更に進化して改行の嵐、小説と思って読むとクラクラくるが、ケータイだと意外と読みやすい。『あしたの虹』はセンテンスを切り詰めては…

そこの発言だけ切り出されるとなあ

昨日の「インターネット上の違法・有害情報への対応に関する検討会」で硫化水素自殺を例にテレビの影響に言及したことについて、落合弁護士が誤解しているようだ。わたしは硫化水素の作り方がネットに掲載されていること自体が自殺を促しているかは再考を要…

はてなは個体識別番号等を取得する目的と背景を説明しては

個人的にはポケットはてなへのログインが面倒なので、どうせIDを取っているなら設定で最初からログインできるようにしてもいい気もするが。何のためにGUIDを取っているか気になるところではある。モバイル広告を張るときの条件として指示されたとか、認定を…

麻生内閣発足、雑感

麻生氏が総務大臣をされていた時分、たまたま仕事でお会いする機会があった。流暢な英語でウィットに富んだ話をしていたのが印象的だった。束の間お会いしたときの好印象で分かった気になるのも如何なものかと思うが、それでも第一印象って大事だ。

ネット規制の舞台裏

妙なトラバがきたので訂正しておく。ネット規制の必要性について民主党への働きかけが東京都副知事時代の竹花豊氏からあったことは事実だが、竹花氏は民主党案の中身には踏み込んでいない公算が大きい。生活安全局長として警察庁に戻ってから研究会を立ち上…

わたしのホームページに、わたしのかいたプリキュアの絵をのせていいですか?

とりあえず載せてみたら。厳密には著作権侵害に当たるし、作者には差し止め請求権といって「絵を載せないで欲しい」という権利があるし、それまで載せていた分について損害賠償を請求できるけれど、現実的に主張できる逸失利益が限られるし、大作家や出版社…

消費者庁ができても汚染米と似た問題は起こり続けるね

福田首相は消費者行政とか公文書管理とか地味だけど大事な政策課題を掲げていた気はするんだよね。とはいえ看板を掲げれば解決する話でもない。むしろ下手に消費者庁をつくれば似たような問題が増えるのではないか。そう考えるのは問題の本質が農水省と三笠…

嵐の前の静けさ

米金融危機はきっと大恐慌並に世界史的な出来事なんだろうけど、昨日も今日もおいしい飯を食ったし実感が湧かない。そういえば9.11後も仕事でSan Diegoに行ったとき、方々で星条旗がはためき、野球の途中で荘厳な"God Bless America"斉唱があり、街中じゃ"In…

日本でNPOって難しいと思うんだよね

あまり左翼とか興味はない、なんか内輪受けになってる風に見えるし。ただNPOって難しいと思うんですよ。日本って主義主張をアピールするためのNPOは数多あるけれど、地道に活動しているところが少ない。ここ10年でだいぶ増えた気はするけど、欧米と比べると…

若者による脱世代論の号砲に拍手

『おまえが若者を語るな!』を読んだ。中学から高校にかけてニューアカとか宮台の影響を受け、GLOCOMに所属しISEDに参加した筆者には耳が痛い指摘も少なくないが、変節したサブカル論者の言説に辟易していた筆者としては我が意を得たりという思いもある。彼…

ミニノートへの期待

初めて工人舎のノートPCを買ったんだよね。Eee PCがもっと安いし流行だけど単に安いPCってか、フツーのノートPCは何台も持っている身としてはタブレットとワンセグとGPSがついて10万円以下っててんこ盛りっぷりと価格に惹かれた。メモリやバッテリーの増設に…

クラウドを追うべきか

クラウドについて楽天の研究所が追っかけていることは広く知られているが、他社の動きが見えない。何度か大手ベンダーに聞いてみたが、単価の高いサーバーが売れなくなるミドルウェアは経営層の受けが悪い、せめて最初から顧客がついていれば企画の通しよう…

労務バイアスと出口のみえない若年雇用対策

「世界」10月号はまだ読んでいないが、ロスジェネ問題は世代間闘争にしたら負けかなと思っている。結局のところ企業労務って既に抱えている正社員の居場所を確保する仕事だし、労働法制もまた労務屋が働きやすい制度を用意して失業者を増やさないことが本分…

感覚の地層

人生の様々な段階で異なる感覚があって後から補正が難しいことがある。例えば僕の場合は飲み代は気にならなくても映画は高い気がしてしまうとか。似たようなところで清濁併せのんできたにも関わらず妙に青臭い主張をするのもあって、これは結局のところ複雑…

総裁選の不思議

景気対策か消費税増税か、といった根本的に違う政策が国政選挙じゃなく与党の総裁選で議論されると「あれ、俺たち国政選挙じゃ何を選ぶんだっけ」と不安になる。なんか自民・民主の差よりも総裁選で候補者の主張する政策の差の方が大きいって、メディア戦略…

人生のいつ起業するか問題

大学に入った頃は卒業までに1000万円貯めて起業するつもりだった。まだ株式会社に資本金規制があった時代のこと。二年近く自営コンサルをやったが、背伸びしても小さな仕事しかできないと観念してベンチャーに入社。仕事の傍ら他のスタートアップを手伝った…

朝日新聞がストビュー問題を6段抜きで紹介

今朝の朝日新聞が29面Media Timesでストリートビューを「路上から見た画像、ネット上に―無断撮影 公表に波紋」と大きく取り上げている。高木浩光氏や池田信夫氏などのコメントを取り上げ、概ねネットでの論点を網羅し、私道を撮影された大阪北摂霊園や、先行…

今は誰がなっても同じか

今朝の新聞やテレビじゃ概ね「また投げ出し」と否定的な反応。選挙が近いと身構える動きもあるが、このグダグダを引きずったまま解散総選挙をやることに与党内には抵抗もあろう。国会がねじれる中、国民もメディアも陶酔できる見世物を求めている限り、真面…

ワーキング・プアと失われた「養成」

ひとを育てる余裕がないという話を聞くと、昔はもっと貧しかったんじゃないかと不思議なのである。雇う方も雇われる方も昔と前提が違うのだろう。絶対的な経済水準よりも成長率の問題か。若者に機会を与えるには、市場が成長して椅子が増えるか、古い椅子か…

ニッポンのSIが置かれている隘路と展望

まあ別に給与水準が下がれば転職すればいいし、それが産業のダイナミズムって気もするんだけど。ニッポンのSI業界が置かれている隘路って1990年代以降オープン化でハードの利鞘を稼げなくなったところに、開発生産性の劇的な向上と技術サイクルの短期化で生…

ブログ的不安と矜持

毎日RSSリーダーで数百件の記事を読む。そのうちいくつかに反応してブログエントリを書くんだけど、そんなことばかり続けていて大丈夫かと不安になる。結局のところブログってフローの情報で、条件反射的に書く自分のブログもまたフローの漠とした印象論でし…

福田首相は腹を括った政治家だった

カメラ映えしないが立派で無欲な政治家なのだろう。何週間かは決断を引き延ばせたにも関わらず国会を開く前に辞任を決断したことは、非常に潔く引き際を心得ていたようにみえる。投げ出しとも取れるが、隘路を打開できないまま政権にしがみつくよりはマシで…

ローゼン閣下は状況を甘受するのだろうか

仮に次の首相がローゼン閣下になれば、中国寄りだった福田首相よりは日米関係を重視するだろうし、確か一族で病院を経営していることもあって医療問題にも造詣が深いだろう。小泉首相と比べて、安倍、福田と良くいえば玄人受けする政策を丁寧に張った気もす…