雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2010-01-01から1年間の記事一覧

英語の敵は刷り込まれた苦手意識

僕は英語が嫌いだ。英語の成績が理由で中学で留年し、高校を中退し、大学受験で浪人し、大学でも留年した。英語に翻弄された人生といっていい。ところが不思議と英語と接する機会はあってWIREDとかBYTEは予備校時代から定期購読していたし、学生時代から仕事…

日本のソフトは「擦り合わせ」で米国に負けた

ものづくり研究では伝統的に日本が得意とされてきた「擦り合わせ」が、デジタル家電や携帯電話の世界で必ずしも機能せず「ガラパゴス現象」を招いた背景に何があるのだろうか。

ゼロ年代のソフトウェアにみる垂直統合と最適化の構造要因

いわゆるデジタル家電ではコンポーネントがモジュール化されたことで垂直統合型ではなく水平分業型の産業構造が形成されたという議論がある。アナログ時代は微調整が必要で日本が得意な擦り合わせ型が活きたが、デジタル化するとその辺の職人芸が活きないの…

欧米の大企業よりはイノベータのジレンマに強かった日本だが

日本には様々な規制があって新規事業を阻害しているといわれる。曰く、解雇規制があるから人材が流動化しない。曰く、著作権法にフェアユースがないからGoogleやYoutubeが生まれない。曰く、法律が縦割りだから通信と放送の融合が進まない。だから規制緩和が…

ガラパゴス幻想を疑え

だいぶ前に茶飲み話をしていたら役所に対してメーカーの偉い人から「iPhoneには何も新しい技術要素がない。わが社でも似たような端末は簡単につくれる」と御進講があったと聞き「それってアップルじゃなく鴻海やら華為と張り合ってるの?彼らにソフトの難し…

北京到着なう

先ほど北京に到着。さっそく北京歌華開元大酒店にチェックイン。無事、飛行機で書いた文章をキリのいいところまでアップロードできたものの、TwitterもFacebookも繋がらない。意外なことにGoogleは検索もgmailも使える。Linked-inもGreeもMixiも大丈夫。日本…

10年前のmp3に似てる書デジ

3省が集まって電子書籍について議論している。電子書籍のフォーマットについて世の中的にはePubでまとまりつつあるが、SONYとAppleではDRMが違い保護されたコンテンツについての互換性がない。どの端末もDRMのかかっていないPDFは読めるが、文字の大きさに応…

就職氷河期世代が30代までに居場所を模索するための5つの習慣

新卒の内定率が就職氷河期よりも悪いらしい。いずれ大企業に入り損ねた俊才が起業して日本を救うかもしれないが、進路を閉ざされた多くの若者にとって救いになる話ではない。厳しい就活競争で周囲を出し抜き勝ち抜くための秘訣で、みんなが救われることはな…

デフレは確かに問題だが 日銀は打ち出の小槌じゃないのでは

献本御礼。正直なところ勝間和代女史の本を読むのは今日が初めて。個人的に嫌いという訳でもなく、自己啓発というカテゴリーそのものを敬遠していた。リフレを布教されていることはネットで知っていたが、本書では分かりやすく整理されている。「あなたの悩…

未来のリトル閻魔様にヨロシク

神田さんが気の毒なことになっている件、他人事ではない。相手と面と向かっていたり今の段階で何か論じる場合は人間ってそれなりに気を配れるけれど、数年前のコンテクストで伝聞調で何を書いたかまで問題とされると何がどう引っかかるか分かったものじゃな…

成熟経済を蝕む仮定法の亡霊

このまま派遣村は定着して正月の風物詩となるのだろうか。年末から正月にかけて経産相が経済団体の幹部を呼び出し「新卒を採ってくれ」と頭を下げ、閣僚が派遣村に顔を出す報道をテレビで見るに、行政がこういった問題と向かい合ったことは政権交代の成果で…