雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

昨日の麻生氏発言の要旨 (Twitterから転載)

昨日取り上げた麻生氏の発言についてTwitterに詳細が書き込まれている。これが事実だとすれば (追記: どうも事実ではなかった。こちら参照のこと) 記事と比べて常識的な発言だ。仮にメディアが風向きを見て弱った方を叩くように誘導したとすれば由々しき事態…

首相「金ないのに結婚するな」テープ起こし

コメントで回答の発言全体の音声を教えていただいたので文字に起こしてみた。2ちゃんねるやTwitterへの書き込みとを比較すると、明らかに発言内容に含まれない内容が追加されていることが分かる。これが意図的な捏造か、或いは書き込んだ方の記憶違いや、他…

ブログ記事の可能性と限界

ライターを続けつつブログも書く者として意識して使い分けている。商業メディアでは妙なことを書くと媒体の責任になるから、記事も慎重に書くし編集のチェックも厳しい。ブログは個人の責任で書くものだし、厳密な裏取りはせず、素早くさらっと書く代わりに…

新たな成長に必要な雇用流動化は隗より始めては如何

今回の選挙では再配分ばかり話題になっているが、格差も年金も結局のところ経済成長を実現しないことには覚束ない。しかし経済成長を掲げる党の政権公約には、突き詰めると予算をつけて官僚に任せましょうとしか書かれていない。結果的にはイノベーションに…

「金がないのに結婚はしない方がいい」よね確かに

麻生氏らしい露悪的な発言だし悪気はないのだろう。その辺のおっちゃんが居酒屋でクダ巻いてたら、そうだよなと思う。僕も酔っぱらって口が滑ったら同じようなことをいいかねない。とはいえ選挙期間中で少子化対策なり格差是正が論点になっている時期に不用…

日本版ボートマッチやってみた

終風翁のエントリをみてやってみたら、何と全く同じ順番に。どうしてポイントが同じで民主より社民が上に出るんだろう。。。 逡巡して後から消したのだが、はてブで心配しているひともいたようなので復活させてみる。いちばん近くても半分以上は不一致だし、…

電子政党を妄想してみる

今月のトリレンマは「政党の電子化」がテーマ。昨年はじめて議員会館を走り回って、うっひゃー、こんなに電子化されていないのか!と驚いた。文明の利器は何といってもファクシミリ。永田町と霞が関を結ぶホットラインが新聞社の政治部記者だってことも実感…

人材と経済成長の難しさ

人口減が始まったにも関わらず移民を受け入れていない日本にとって経済成長を実現するためには生産性向上が必要で、突き詰めると人材なのだろうなあとは思う。しかし人材について政府が何ができるかというと心許ない。これまでも生涯教育とか再教育機関とし…

バザール的な政策形成の可能性

これは議会制民主主義の中で或る程度は実現しているのではないか。特にねじれ国会になって以降、与野党協議を通じて是々非々で法案が修正され、廃案となるものもあった。確かに今の与野党における党内プロセスは決してバザールとまではいえない。もっと組織…

公示期間後のブログ更新について

明日から衆院選の公示期間となる。公職選挙法を気をつけて更新する必要があるのだけれど、結局ブログで何を書いちゃまずいかが分からない。そう悩んでいたところに山口浩さんの総務省や警察への問い合わせは日本的だが興味深い試みだ。 先日、twitterでのつ…

楽天の公開質問状に対する自民・民主の回答が面白い

楽天はじめとした60社からの公開質問状に対する自民党・民主党の回答が公表された。ITにあまり触れていないマニフェストと比べてICT分野での争点が明確となり非常に興味深い。両党ともネット選挙解禁で意見が一致しているが、では何故これまで法案が流れ続け…

日本経済の全治って何だろう

今月の文藝春秋に猪瀬直樹さん等が寄稿しており、高速道路無料化は道路公団民営化の成果を無に帰すものだという批判があった。確かに究極の官営ではあるわな、と納得。ところで公団民営化後も道路建設は次々と復活した訳で、経営規律って何の話でしたっけ?…

ケータイの内外価格差と日本版FCCへの不安

この時期に出る統計としては興味深い。国によってケータイの使途が違うので一概に比較することは難しいが、感覚的には日本ってデータ通信のヘビーユーザーには優しいが、音声単価やARPUでは他国より高いのだろう。 総務省が11日発表した2008年度の電気通信サ…

ガラパゴスの片隅でドンキホーテ扱いされないために

id:shi3zの乱暴な物言いは彼の個性で別に不快ではなかった。id:lalhaの私を慮ったフォローは嬉しかったが、クズ云々で話がそれて大事な議論が途中で吹き飛んでしまったのは残念だ。しこたま金霧島やら赤霧島を飲んで酔っ払って論うには微妙な話題だし、僕も…

今年上半期のネットに関連した児童犯罪被害

警察庁が「平成21年上半期のいわゆる出会い系サイトに関係した事件の検挙状況について」を公表した。被害児童数を昨年上半期と比較すると下表の通り。昨年12月施行の改正出会い系サイト規制法が厳しい本人確認義務を課したことで出会い系サイトでの被害児…

隔靴掻痒のマニフェスト・党務情報化への期待

自民党が公約を公開し、これで各党の政策が出揃った。民主党が分かりにくいのは、政策集とマニフェストの違い。さらに公示日には地方分権を盛り込んだ版を出すらしいので、さらにヤヤコシイ。情報通信政策は、自民党が地デジ、民主党がネット選挙解禁に触れ…

世代間格差は世代内格差でもある

将来の増税かインフレかは分からないが、放漫財政が将来世代にツケ回ししているのは確か。しかし誰かしら経済や介護といった世話の必要な老人の面倒をみる必要があるとして、世帯単位の相互扶助よりは社会保障制度の方が、世代内で世話の必要な親を抱えてい…

マニフェスト選挙への素朴な疑問

民主党の政策について23日に公表したと報道されたマニフェスト原案「09年政策集」を探したが、断片的な記事ばかりで確かな情報に当たらない。報道によると明日にもマニフェストの全容を発表するらしい。twitter議員の呟きから推察するに7日の週は多くの議員…

官僚を否定して誰が個々の政策を仕込むのか

まだ選挙まで時間があるし、あまり気の早い心配をしても仕方ないが。民主党は政権交代すれば政府に100人を送り込むというが、既に60〜70人近く送り込まれているわけで、差分は局長級の政務官が増える程度。実際の政策は課長補佐級がつくって課長が管理する訳…

景気回復後に予想されるSIer格差

景気は循環的だから遠からず企業のIT投資は回復する。しかし同じことが繰り返されることはない。ユーザー企業が開発を主導するかは別として、新技術やIT統制への対応、事故に対する責任の顕在化で、担当者の身元や能力に対する管理責任も高まった。多重下請…

Twitterが新聞報道を超えた日

Web Firstを標榜する産経が両院議員懇談会を報じたのが13時前、他紙と比べて十分に速報だが、橋本岳議員のTwitterは11時半前からリアルタイムでtsudaっていた。今回の衆院選で、似たようなことが山ほど起こるのではないか。

新たなP2P規制ではなく現行法の執行が課題

P2Pを通じた児童ポルノ流通は、現行児童ポルノ法で児童ポルノの配布として既に違法化されているし、著作物にしても送信可能化権で手当てされている。問題はP2Pを通じた児童ポルノ流通が法規制されていないことではなく、違法であるにも関わらず法執行できて…

都議選に行こう

じめじめしているが今日は投票日。衆院選の前哨戦のようにいわれているが、都議選は中選挙区なんだよね。JANJANで候補者を確認し、若手を中心にググって公式サイトを確認。twitter議員はまだいない。地道に更新している候補のポイントが高いが、僕が票を入れ…

佐々木俊尚著『2011年 新聞・テレビ消滅』文春新書

献本御礼。新聞・テレビの抱えている構造的課題や、通信と放送の融合について整理した良書。豊富な実例を出してid:takorattaのコンテンツ・コンテナ・コンベアという水平分業フレームワークを使って近年のメディア界の動きを再整理しているところが分かりや…

テレビで『官僚たちの夏』の前宣伝がすごい件

平日はテレビなんてみないんだけど、久々にダラダラ見ているとTBSで『官僚たちの夏』の宣伝がすごいのね。僕は城山三郎が大好きで『官僚たちの夏』も素晴らしい作品だ。しかし、この時期に肝煎りでドラマ化することに対しては強い政治的意図を感じる。

イランとブロッキング

昨日のTwitterと政治を考えるシンポジウムは面白かった。しかしイランからどうしてTwitterが使えるのかイマイチ解せない。山崎さんの説明ではTorを使っているというのだが、id:geekpageさんと「じゃあTorはどうやってダウンロードするんだろう、ふつうブロッ…

ブロッキングの実証実験は 附則の国会通過が前提に

わたしも専門家として政府や業界でのブロッキング検討に協力してきたが、そもそも児童ポルノ禁止法の与党改正案に附則で「インターネットによる閲覧の制限」に関する技術の開発の促進が盛り込まれたことを踏まえて、この法律が昨年の臨時国会で成立すること…

今週の週刊朝日それから『1Q84』読了。

「週刊朝日」を買ったら肝心のコラムは1ページ、これが雑誌のビジネスモデルなのね。『1Q84』も読了。これまだ諸々のことが宙ぶらりんだし終わってないよね。Book 3はいつ出るんだろ。と思ったら、読売のインタビューを読むと出るかも決まっていないらしい。…

NGNとISPの相互接続、2方式の長所短所

今月のトリレンマ。この問題は4年近く前から巻き込まれた縁もあってパブコメを書こうとも考えたんだけど、パブコメ対象となっている約款改正そのものは別に突っ込みどころがないんだよね。中身を説明している別紙1は諸々考えさせられるのだけれども。 という…

やっぱ「ガツン」じゃねーよ、と

ハックルの中のひとは結局はてブをどうして欲しかったんだろうね。あれから諸々考えたんだけれども、できることって大してないよね。まあ、/.のモデレーションとかも考えられるけど。で、ひとが傷つくのって文脈無視の罵詈雑言よりは、的を射た批評的言説だ…