雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

例えば知財について - モチベーションと報酬との関係

囲い込もうとすると生まれない。生むひとと守ろうとする人との非対称性が制度をおかしくしている気もする。経済的報酬とモチベーションの関係についても然り,経済モデルを単純化するための仮定が,いつのまにか真理と勘違いされて制度設計に反映されてしまうところが恐い。
ここはひとつ経済学者の戯れ言は忘れて,自分がモチベーションを金額に合わせて定量的にコントロールできるのか,胸に手を当てて考えてみては?フツウのミクロ経済学では効用というブラックボックスに閉ざしてきた,人間のモチベーションの特性についての研究は,どこまで掘り下げられているのか,最近は実験経済学とかの分野で,色々なことが分かり始めてるようだけど...
確かに期待は人を動かす。みえている選択肢のなかの相対的な金銭収入への期待の違いも行動に影響を与えよう。けれども,絶対額とモチベーションとの関係はかなり薄いはず。そこをファインチューニングしても,あまり面白くなさげ。賃金が意味を持つのは,あくまで他の従業員との関係性-評判?として機能している点にあるんじゃないかな?