雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

企業の社会的責任としての雇用と教育

専門職と丁稚奉公
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/02/specialist.html

無給に近い「丁稚奉公」を10年近く続けないと、正社員という「親方」になれない業界というのは、伝統的なガテン系プロスポーツなどだけでなく、これまで知的労働とされてきた分野にまで、すごい勢いで広がっている。

これからの日本の雇用事情を考える上で必読.
これまで日本では,雇用維持と従業員教育こそ企業の社会的責任とするのが一般的だったけれども,今後はスキルを身につけることも,働き続けることも,従業員側にリスクが寄せられることが一般化するのだろう.それがマクロ的に不可避である気はするし,必ずしも悪いことではないけれども,日本では従業員が企業に甘えているように,企業もまた従業員に甘えていることを考えると,制度の変化が従業員の職業倫理に与える負の影響をカバーできるだけの,制度改革をできるのかが気になるところ.結果的に国内で高度な技能を持った人材は海外に引き抜かれ,OJTの前提となる基盤や構造が壊れて新しい人材は育たず,優良企業は知的労働でも即戦力人材を求めて中国に移転,なんてことになったら目も当てられない.