警察に押し入ったNEETについて
切込隊長のblogで知ったのだが,このblogの作者が警察を襲撃したらしい.本当に鬱病らしく,読んでいて僕よりもずっと憂鬱そうだ.憂鬱だからといって警察を襲撃していい訳でもないし,全てのNEETが彼のように理知的に世界と噛み合わずにいる訳でもないだろう.
ただ,僕も彼が感じているような矛盾を世間に対して感じ,彼のように斜に構えて世界と関わろうとするタイプだから,たまたま運命の巡り合わせで居場所をみつけられていなければ,空回りの末に鬱病になっていたかも知れないし,警察を襲撃したかは別としても,宗教組織に居場所を見つけようとしたり,確かさのようなものを求めて,何か反社会的なことに走ったかも知れない.
そういう意味で他人事のように思えないけれども,やっぱり他人は他人だし,死にたいんだったら練炭でも使っておとなしく死になよ,そうやって犯罪を犯してでもどこか社会に構われたいんじゃないの,そんな未練があるくせに死にたいなんて甘えてるんじゃないよ,と思う.
脱線すると,相変わらず「人身事故」の耐えない中央線のラッシュアワーでホームに飛び込む中年連中についても,最後まで赤の他人に傍迷惑かてけんじゃねーよ,発作的に死にたくなるのかも知れないけど,そーやって後先考えずに行動してるから自殺するしかないとこまで追い詰められたんじゃないの,同じ死ぬでも最期くらい腹くくって周到に周りに迷惑がかけないように死ねよ,いい年して甘えてるんじゃねーよ,とか思ってしまう.
だから,こうやってblogで憂鬱を追体験すると,どうしても感情移入してしまいそうになるが,彼をNEETの典型のように扱ったり,彼の生真面目さを評価して,他人事ではないという風に考える前に,どこで踏みとどまって,こうじゃないんだというべきだろうかと,考えてしまうのである.