雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

セキュリティ強化へ向けて調整する気のない全銀協

キャッシュカード・スキミング対策といい,Phishingといい,その他の不正な引き落とし対策といい,全く業界で歩調を取ろうとせず「個別行の経営努力」といって調整を放棄している全銀協
1987年に日本版50ドルルールを潰したからといって調子に乗りすぎではないか.少なくとも共通ICカード仕様に加えて,各行ATM共通のバイオメトリクス認証くらい決めてはどうか.せっかくデビットカードコンビニATMで便利な世の中になったのに,このままではセキュリティを理由に時代が逆行してしまう.方式毎の引き出し額上限も当然,基本サービスに含めるべきだろう.その程度のIT投資もできない銀行は,潰れても文句はいえまい.
リスクを共有するか,最低セキュリティ水準を共有するか,どちらかというのが適切で,リスクは預金者に押し付けたまま,セキュリティ対策は個別行でバラバラ,一部銀行はボロボロという現状を許したのは,明らかに行政の怠慢だ.不良債権処理が一巡したのなら,もうちょっとセキュリティ関連できっちり監督して欲しいところ.それとも相変わらず,セキュリティ対策なんてどうでもいいほど水面下にいっぱい未処理の不良債権やスキャンダルでも埋もれているんだろうか.だとしたらそれはそれで困ったもんだ.