村上龍『半島を出よ』
面白かった.テロ対策については例によって役所の縄張り争いで色々と出遅れている.日本の閉塞感をよく描けていると思うし『希望の国のエクソダス (文春文庫)』と比べると,シナリオや背景もかなり丁寧だ.朝鮮半島への関心の高まりで,いい加減に書けなくなったというようなことを,巻末で村上龍が書いてたのを読んで納得.
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: 単行本
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