雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

日本の小児医療

ちょうど1歳と4歳の息子を持つ身としては他人事ではない.が,年間1万人近くが交通事故で亡くなり,年間3万人が自殺するこの国で,354人というのが多いのか少ないのか私には分からない.けれども大事なのは数字ではなくて,境界線に立つ子を持った親としては自分の子供が生きるか死ぬかであり,これだけ恵まれた国で,いわゆる先進国水準の医療を受けられない現実に対して,納得できるかということだろう.

日本のゼロ歳児の死亡率は、人口10万人当たり340人余りで、スウェーデンの337人に次いで低かったということです。ところが1歳から4歳の幼児に限ると、10万人当たり33人で、アメリカの34.7人に次いで高く、犯罪などで死亡したケースを除くと、死亡率はアメリカを抜いて14か国中、最も高くなっていました。日本の死亡原因で多いのは、肺炎や心臓の病気、それにインフルエンザなどだったということで、研究グループでは、幼児の医療水準をほかの先進国並みに充実させれば、毎年354人の子どもの命を救えると計算しています。

なんだかったネタ元を忘れたが、先日読んだ英文の記事だったと思うが、……米国の地域医療や小児科医療にもっと尽くしたと考えている若い医学生は多いが、その進学に借り入れた際の学資の返済を考慮して、どうしても高所得な医療現場を志向せざるを得ない、そこが改善できるシステムはないか……、というような話があった。
日本の場合、医学生と限らず、十分な奨学金は得難い。まして、出世払いで貸与する民間ローンもないように思う。小児科医を志向する医学生にどかーんと基金を打ち立てられないものかと思うが、そのあたりから夢想の領域になるのだろう。