コプロ付クラスタに英国最強のチェスプレーヤが負けたらしい

暗号解析にコプロが使われるようになって久しいですが，最近はチェスでもFPGAなアクセラレータを使うんですね．Deep Blueと比べると手の届きそうな規模のクラスタだし，やっぱこの手のゲームでは機械が人間に勝っちゃうのかな．チェスの次は将棋，囲碁の順に難しいと聞きますが...

2005年6月21日から27日に掛けて，英国最強のチェスプレーヤーであるMichael Adams氏が3.06GHzのXeonを64個使用するHydraと対戦しました。Hydraは半分の32CPUしか使用しなかったのですが，5勝1分でHydraの圧勝に終わりました。
Hydraは4CPUのXeon MPサーバ16台のクラスタで，普通と違うのは各CPUにXilinxのFPGAで出来たアクセラレータが付いている点で，どういう機能であるかの情報はありませんが，このFPGAはPentiumやAthlonより大幅に高速と書かれています。Hydra ProjectはアブダビのPALグループがスポンサーで，試合は英国で行われたのですが，当然，Hydraマシンはアブダビを離れませんでした。