雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

ぼくがC#よりPythonが好きでコンパイラの入ってないOSを許せない理由

そーゆーことだったのかと妙に納得.物心ついたときからBASICの動くマイコンで足し算引き算を覚えた僕にとって,コンピュータとは言語が最初から入っているもので,しかもそれは動的言語であった方が嬉しい訳だ.
DOSWindowsを忌み嫌い,SDKを無償で配ったJavaに喝采し,いろんな言語で遊べるLinuxにはまり,コンパイラ抜きの機能限定版を配ったTurbolinuxに見切りをつけ,モバイルギアに使いもしないPythonインタプリタを突っ込み,.NET Framework SDKを無償で配ったマイクロソフトをちょっと見直し,Interface Builderを無償で配ったAppleに喝采して思わずiBookを買ってしまった僕は,きっと単に自分なりに親しんだメディア環境の構造を安定的に保持したいだけだったんだな,きっと.だから僕はIronPythonとかXAMLとかLINQとか,この間のPDCの内容にはかなり満足していたんだけれども,それは或る種の懐古趣味なのかも知れない.
けれども,技術トレンドの多くは何かしらルーツを持っているじゃないか.JavaをみてLispを想起し,Write Once Run Anywhereと聞いて「それってP-Code」と聞き返し,SwingをみてNeWSを想起し,Java Chipと聞いてLisp Machineのことを思い出し,XAMLをみてXULやGladeのことを思い出す.最初のVB.NETイカしてなかったのはPascal野郎がつくったからじゃないか?とか,ちょっと既視感おおすぎ.

生まれたころからデジタル環境に囲まれて育った世代を「デジタルネイティブ」という。但し、実はデジタルネイティブだけが特別な世代なのではなく、すべての世代はその世代なりに親しんだメディア環境の構造を安定的に保持したいと願っている。結果として、自分が慣れ親しんだ環境に後から加わった新しいものに対しては批判的になるようだ。