雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

『高等教育と人材育成の日英比較』

読んでみたら非常に面白かった.じゃあ企業として採用プロセスをどう変えるべきか,講師として学生に何ができるか,親として子供に対して何ができるか,というと非常に難しいのだけれども.教育も,企業も,学生も,変わるべき時期なんだろうな.
いろいろと変えなきゃいけないことは分かるけど,変えられるところから変えてみて,短期的に皺寄せがいくのは過渡期の若年被雇用者なのだから,なかなか難しい.

『高等教育と人材育成の日英比較』
―企業インタビューから見る採用・育成と大学教育の関係―

 本報告書のねらいは、企業の大卒採用・育成と高等教育での能力形成の関連を英国との比較、企業からの評価によって解明し、職業能力開発および若年者就業支援にかかわる政策決定上の基本資料を提供することです。
 日英 20 社へのインタビュー調査などを通じて見えてきた仮説として、(1)英国では重層的な新規学卒労働市場が存在する、(2)英国の大学では就職だけでなく、「キャリア」に対する支援がコンセプトとなっているが、日本の大学教育の現場では、目先の環境と直後の就職にしか目が向いていないのが大勢となっている、(3)日欧大学生の高等教育から職業への移行プロセスを考えると、いくつかの点で日欧が共通した方向へと歩み寄ってきている、などの点を指摘しています。