雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

相手は総務省ではなく文化庁では

NHKのコンテンツがネットに開放されれば,総務省の通信畑の人々は掛け値なしに喜ぶんじゃないかな.これは放送に認められている包括許諾がネットで認められていないという問題なので,実現するには著作権法改正が必要で,重い腰を上げる必要のある主務官庁は総務省ではなくて文化庁.民放もネット配信に対して前向きになりつつあるし,英国BBCのような海外事例もあるので,ひょっとすると手をつけるには時宜を得ているかも知れない.
プロデューサがダマテンでやるのは慣例打破どころか法律違反だし,弱者である出演者の権利を侵害する面もあるので,法令順守の観点で「NHKってどうよ」と後ろ指を指されるんじゃないかな.「みなさまのNHK」である以上,ここは面倒でも民主主義のプロセスを経てもらわなきゃ.
もし実現したら,深夜に大昔のNスペとか電子立国をうつらうつら視てみたい.けど,スモールスタートするとしたら,予め出演者とちゃんと契約して,配信できる番組をつくることだね.Yahoo!で配信した「ニッポンの夜明け インターネットの夜明け」とか,制作はNHKエンタープライズで,つくりはプロジェクトXで,ああいう権利関係の整理されたコンテンツからでいいから,ガツガツiTMSでダウンロードできるようにして欲しいよね.

総務省の許可なんか取らずに、iTunesにコンテンツ配信を始めてしまうような型破りなプロデューサーの一人や二人はNHKにもいることを切に願う。慣例なんて破るためにあるんだ。