Google Officeは妄想の産物?

Web上でOffice Suiteが提供できるかできないか，という話はCorel Office for JavaとかMyWebOSとか追っかけていた身としては昔から興味はあるんだけど，さすがに今の技術でAJAXでProductivity Suiteそのものを提供するのは無理筋じゃないかな．
あるとしたらWindows Sharepoint Servicesのような検索機能付きでWebベースのストレージサービスをGoogleがStar Suite向けに提供し，SunはStar Suite / Open OfficeにGoogleのサービスに透過的にアクセスできるクライアント機能を持たせるとか，Wikipediaと連携したキーワードリンク・脚注機能とか，Map PointのようにStar Suite文書の中にGoogle Mapを貼り付けられるようにするとか，Googleの翻訳サービスをStar Suiteの機能であるかのように呼び出せるようにするとか，そういったところじゃないかな．いずれもMicrosoft Office 2003が実現しているのに，Star Suite / Open Officeの出遅れている領域だ．
Bill GatesがPDCの講演で，Sharepointのサービス版がMSN Spacesといった話をしたけれども，いまのところMSN SpacesはSharepointと違ってOfficeと連携できていない．もともとSunはStar Suiteと連携したホスティング・サービスをStar Division買収時から計画して発表までしていたのに，結局できていない．ここでGoogleと組めばうまい具合にできるし，Open OfficeとStar Suiteとでディスク容量に差をつけるとかで，Star Suiteの販売を伸ばせるかも知れない．

GoogleとSun Microsystemsの提携に詳しい筋が、ホスティング型デスクトッププロダクティビティ製品やOSをめぐって盛り上がっている憶測は的外れだと指摘した。