雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

2回目のネットバブルが崩壊するらしい

佐藤一郎さんが面白いことを書いている.ところで仮にネット上の広告枠が増えたとしても,マス広告市場を食うなりROIを明確にして新しい市場を開拓するといった方法で,市場拡大は見込めるのではないか.
ネット企業の中には身の丈に合わない時価を確かな資産に転換するために血眼になっているところもあって,そういうところは二度目のネットバブル崩壊の憂き目に遭いつつあるけれども,広告収入に頼りつつも地道にサービスを拡充しているWebサービス企業は,生き残れるというのが僕の見立てだ.
もちろん,広告の価格下落は痛手だろうけれども,ちゃんとした会社ならその辺を見越して強靭なコスト構造をつくっているだろう.そもそもアフェリエイトで小遣い稼ぎをしている個人の多くはそれを生業としていないし,はてなmixiのように,チープ革命の恩恵をフルに活用しているWeb 2.0世代の企業は,第2次ポータル戦争の火の粉が飛んできても燃え上がらないコスト構造を持っているはずだ.もちろんWeb 2.0世代の企業であっても,そのカテゴリで2番手以下だけれども今は広告枠のダブつきで生き残っているようなところは,いずれ苦しくなる可能性が高い.
だから,価格下落によって広告収入モデル以外のビジネスモデルをつくれた企業が台頭するかどうかは,まだちょっと分からない.

アフィリエイト広告が広まったために広告数が増えたわけで、広告数が増えれば広告あたりの広告効果は減るので、当然、広告料金またはクリック回数も減ることになります。そうなると最初に収益性が悪化するのはアフィリエイトでお小遣いを稼いでいた個人、そして次が広告収入に頼っているWebサービス企業。広告料金のディスカウントが始まるとそのなかで生き残れるのはごく僅かでしょうね。ということで個人的には2回目のネットバブル崩壊はもう始まっているように考えています。そして数年後には広告収入モデル以外のビジネスモデルを作れた企業が台頭するのでしょう。