雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

郵貯システムの買い取り

日経1面トップをみてびっくり.これまで郵貯の面倒をみていたNTTデータはいまごろ真っ青になってるんだろうか.それとも他の仕事で手一杯で,意外と荷が下りた感じなのだろうか.日本郵政が従来システムの更改というセンも捨てずに,新手の値引き交渉に出ているとしたら巧妙だ.
UFJのシステムはMUFGが旧MTFG-日本IBMのシステムに寄せることで不要になるけれども,先進性やキャパシティの面で出来がいいらしいので,これを買い取るというのは発想としては面白い.いちから開発するよりも,リスクを抑えられるだけでなく,人材調達も容易となるだろう.
買い取った後にいじるにしても,従前のように業務ありきでプロプリエタリ・システムをつくりこむのではなく,システム投資を抑えつつ,システムと業務を摺り合わせていくアプローチは非常に合理的だ.ただ,官業の名残の色濃い郵貯銀行でシステム中心の業務プロセス改善を展開できるのか,システム構築とは別の次元でチャレンジングだし,これから目が離せない.

郵政民営化の準備会社、日本郵政は2007年10月の民営化で発足する郵便貯金銀行の基幹システムを、大手銀行から買い取る方向で検討に入った。みずほ銀行・日本IBMと、三菱東京UFJ銀行・日立製作所に打診した。