雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

新書の準備

とりあえず新書っぽいものを出すということだけ決めたのです.なんか池田信夫さんとか梅田望夫さんとか吉田望さんとか,身の回りの論客が軒並み新書を書いて売れているようで,そろそろ僕も黙ってると時代に取り残されてしまう気がするし.まだ出版社とかも決めておりません.昔いろいろと名刺をもらった中で,まずは活字系というか非IT系出版社の編集者を中心に相談する予定.これを読んで興味を持った奇特な編集者の方がいたら連絡ください.
内容としてはblogでツラツラ書いてきたことを含めて,いまの会社にいて学んだこと,パソコンの歴史とプレーヤの変遷,標準化と差別化とのトレードオフとか,SI業界とかIT業界全般の抱えている課題,日本がイノベイティブさを取り戻すための政策提言とか,そういう内容で考えています.それを,ちゃんと噛み砕いて,新書としての萌え要素を踏まえながら与太話を展開することを考えています.
論旨はスクリーニングのために随時blogで公開していきますが,もう会社を辞めると決めて怖いものはないので,trade secretに当たらない範囲で,ガツガツ本当のことを書いていこうかなと.オープンソースに限らずソフトウェア産業政策が軒並み失敗した理由,なぜマイクロソフトよりGoogleAppleが元気なのか,Windows Vistaの出荷が遅れた本質的な背景,情報家電Wintel化を免れ得るのか,一部の経済学者が主張するように独占によって技術革新は止まるのか,なぜAT&TIBMXeroxといったかつて盤石と思われた独占企業が落日を迎えたのか,なぜ日本では楽天Livedoorのようなダイエーの末裔のごときベンチャーばかりで技術ベンチャーが生まれないのか,これからエンジニアにはどういう生き方があるのか,とか,そういうことを書ければいいかな,と.