給与の経路依存性と二極化
キャリアって「何をやったことがあるか」もあるけど「前職でいくらもらっていたか」というのも大きいんだよね.誰も絶対的な給与水準の感覚なんてないから,どうしても「前職でいくらもらってましたか?」というのが重要な基準となる.だから,やりがいのあることだったり,必要な経験を身につけるためであっても,給与の下がるポジションに移る事はリスクが大きいし,勇気がいる.あと病気療養とかでブランクがあくと給与が下がったり.けど,これってすごく経路依存性があるから,給与が低いひとは低いままだし,いちど高くなると転職そのものが難しくなったり,能力以上に高い給与を得る事もある.人事がまともなら移行期間は前職の給与だけど,だんだんと企業内部の給与水準に収束させる訳だけど,誰かの給与を下げるためには結構まじめに説明可能な管理をする必要があって,なかなか大変だったりする.そうやって経路依存的な問題で所得が二極化しているのに,それを実力主義だとか抜かしたら大きな間違いだ.だから,前職の給与以外にも,参照可能な仕掛けとか必要な気がするんだけど,ITSSやETSSがそれかというと,それはそれで違う気がする.何かいい方法はないのかなぁ...
(あとで書く)