雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

誤謬の連鎖

ネットワークから足を洗って7年くらい経つんで,間違いがあったらスマソ.しかし,すげー違和感のある記事.あれれ?普通BGPってAS間の経路制御に使うもので,AS内の経路制御ではIGPであるOSPFなりIS-ISを使ってるんじゃないかと思うけど違うのかな.まさかフレッツ網内にいくつもASがあったりするんだろうか.
訂正: iBGPというのがあるんですね.Fletsで使ってるかどうかは知らないけど
あと,ここで起こってるのはリンクのふらつきによるフラッピングではなく,ルータの切り替えに伴う経路の再計算=フラッディングでは?推察するに記者はフラッディングとフラッピングを聞き間違えて,フラッピングでググるCISCO「BGP ルートのフラッピング(再帰的なルータ障害)のトラブルシューティング」とかが出てくるので,てっきり勘違いしてしまったのかなあ.典型的なGoogle脳的誤謬ですな.経路制御のイロハを分かっていればIGPとEGPの区別くらいつくので,こういう間違いは起こらない.勝手に誤解して余計な解説をつけないで欲しいな.混乱する.
それにしても大規模な網でフラッディングが起こると収束まで結構かかる訳で,もうちょっとどうにかならないものか.きっと普段はどうにかなっていて,輻輳とかの複合要因で障害に至ったということか.「IPネットワーク技術者の育成を行って、今後のNGNに備える」というけれども,輻輳で経路が収束しなかったという問題であれば,NGNではQoSをかけて経路制御向けに帯域を予約すればいい気もするんだけど,そんなに簡単な話じゃないのかな.大きなネットワークって組んだことがないので想像がつかないや.

ルート情報をやりとりするプロトコルとしてはBGPが使われている。ルートフラッピングによる障害を回避するBGPの仕組みとしては、1度不安定になったルートに対してペナルティを与えて、ペナルティが累積しているルートの情報はほかのルータに通知しないルートフラップダンピングなどがある。