雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

メタボの遠吠え

自分がもろメタボ予備軍なので気になる記事。今月の文藝春秋にも「ちょっとメタボが一番長生き」という大櫛陽一氏の記事が出ていた。デブは健康に悪いから摂生しろといわれると何となく納得しそうだが、もし指摘通り統計的根拠ないとすれば如何なものか。基本的に飲酒・喫煙・肥満とかは個人の選択であって、国が政策的に病気をでっち上げて医療費の無駄遣いを促しているとすると問題を感じる。メタボ差別を助長することにもなるだろう。まあ多少は死亡率が上がっても、見栄えを考えるともうちょっと痩せないとなー、とは思うんだが、病気なんだから診察を受けろとかは余計なお世話。いわれて生活習慣が改まるなら最初から痩せてるよ。彼らは統計的根拠もあやふやなまま何をしたいんだろう。この筋の悪いパターナリズムの受け入れられ方は、社会のどういう変化を反映しているのか気になる。

この研究によれば、肥満の人は、アルツハイマー病やパーキンソン病感染症や肺の病気といった病気で死ぬ可能性が「ノーマルな」体重の人よりもはるかに低く、肥満の人が罹りがちなガンや糖尿病、心臓病といった病気による死亡率の上昇を考慮に入れても、この結論は変わらないとのこと。よって、死亡率ということだけを考えるならば、「理想体重」という概念を再検討しなければいけないだろうと述べています。

男性の腹囲85センチという日本の基準は、中高年の平均値とほぼ同じで「半数を患者に仕立てるために初めから結論ありきだったのでは」と疑っており、「患者が増えれば専門医と製薬業界が潤います」と「背景」を「解説」した。