雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

まぁ未来予測って難しいんだが...

これって一昨年くらいに経産省がやった実証実験ですか?ってそうではなくて、米IBMが5年後に生活を一変させるイノベーションとして挙げたリスト。どれもネットワーク効果の高いインフラ系技術で国によって実現度は大きく違いそうだし、日本に住んでいると議論としてはイマイチ新味を感じないのだが、逆にこういったリストを出してきた意図を勘ぐってしまう。IBMさんインフラ系の官公需でコンサル狙ってる?みたいな。

1. CO2排出量の管理で簡単エコロジー
2. 新交通システムがストレスのない移動を実現
3. 食は人なり−食品の安全を徹底追跡
4. グローバルに加速するケータイ・サービス
5. 3Dアバターで診療が変わる

批判するだけじゃ芸がないんで、私家版2012年末に生活を変える5つのイノベーション、というのを考えてみる。
1. 生活空間にAR技術が浸透し、街造りとWebサービスが融合する
2. 犯罪予測や空間管理が進歩し、新たな環境管理型犯罪抑止技術が実用化される
3. 仮想通貨・仮想財での大口取引が、実体経済に大きく影響を与える
4. 健康家電とeコマースが融合して、ゲーム感覚の予防医療へ
5. 都市部での移動に共有自転車が普及して、運動不足解消とCO2削減とを両立
うーん、僕が考えると微妙にネガティブな気がする。どっちにしても激しくデジャブだが、5年後に全く新しい何かが出ている可能性って低いよね。個人的にはは依存関係が小さく、スモールスタートできる技術の方が大きく育つかなぁという基準で考えてみた。
CO2削減問題は協調制御よりも電化とか水素が本命だろうし、新交通システムはインフラ投資とか車の買い替えサイクルを考えると5年後じゃ難しいし、食品トレーサビリティは今だって実現できるけど、全て調べていたらキリがないし、ケータイはグローバルサービスよりは途上国加入者の急増の方がホットトピックな気がするし、診療記録ポジトリは重要だけど3Dアバターとくっつける理由は全くない。今年はとりわけ、とってつけたような内容になっている気がするのは気のせいかな。