雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

あれから10年 これからの10年

10年前の4月1日、在学のままネットベンチャーに就職して留年の決まった僕は、確かDebian 1.3かTurbolinux 1.0を入れた初代VAIO 505でMozillaのtarballを落として、なかなかビルドできずにlesstifのcurrent引っ張ったりコードいじったり、いろいろしたことを思い出した。Windows版は一発でbuildできたんだけどなぁ。どうしてMotifなんか使うかなぁ。酔って帰ってきた親父は居間でずっとPCを触っている僕をみて「サポートのないソフトを勉強したって、カネにならねーぞ」とか絡んできた。

インターネットブームの引き金となったブラウザ開発会社の米Netscape Communicationsが、同社のブラウザのソースコードを公開する歴史的決定を発表してから、22日でちょうど10周年を迎えた。

あれからオープンソースという言葉が生まれ、役所まで旗を振って、Linuxを馬鹿にしていた親父のいた会社もオープンソース・ブームに乗って子会社までつくり、気づいたら身の回りのテレビだのHDレコーダだの携帯電話だの気づいたら軒並みLinuxになっていた訳で。けれど別にテレビや携帯電話にsshできるようにはならなかったし、今だって自由にhackできる訳でもなく、それどころかコピーワンスとかビデオよりも厳しい複製管理が入ってきた訳で。次の10年はどうなっているんだろう。
僕は何処で働いているんだろうか。DRMはなくなっているだろうか。iPodは何TBになっているんだろうか。紙の現金やレシートは残っているだろうか。電脳メガネは実用化しているんだろうか。日本家屋にも適応したRoombaの進化形みたいな掃除機は普及しているだろうか。日本の総合電機メーカーはみんな無事だろうか。トヨタの快進撃は進んでいるだろうか。アナログ回線やADSLは残っているだろうか。
10年って長いようでとても短い。短いようでいてIT業界は激変した。