雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

beyond はてブ

確かに人気投票とメタデータは分離した方がいいな。人気投票の要素ははてなスターに移してもいいのではないか。というか何故はてなスターはてブのようなランキングがないのか不思議。はてブは個々のブクマコメントにも固有URLをつけて増田みたくスレッド構造を持てた方が議論を誘発できるけど荒れそうだな。妄想が広がるのはいいけど、何かに対する言及の集積をgraph化したとして、その先にどんな知の再編があるかは分からない。
はてなサーチがそういったgraph構造を意図したパーソナライズとかできれば素敵だけれど、いまのGoogle検索APIとかOpen SocialのようなWebサービスの延長線上のアプローチでは難しそう。Open Socialの次にCustom GraphをGoogle検索のような巨大DBに対するパーソナライズ情報のひとつとして丸ごと突っ込む仕組みとか、そのうちAPIとして切り出し得るのだろうか。ごそっとDBを差し出さないと技術的には難しそうだが、はてなは他のSNSと違ってデータだだ漏れの運用だからgraphを他と持ち合う上で障壁は低い。
メタデータの持つネットワーク効果を考えると、メタデータを自分で囲い込んでおくのは損だよね、個人属性と切り離せばGraphの目的外利用も約款でオプトインすれば認めたっていいじゃん、みたいな議論は出てきそうな気がする。逆にそれを認めなければ、Googlezon的にプライベート・メタデータを融通できる企業が有利になり過ぎるとか。個人軸でサイトを越えてデータを串刺しにするのは、Open IDが普及すれば簡単にできてしまいそう。
例によって米国でそういう商売が現れ、EUで厳しめの指令が出てOECDガイドラインに反映され、素直に法整備をした日本企業が米国企業に蹂躙されるみたいなシナリオを避けるにはどうしたらいいんだろう。検索エンジンのように実用化から法改正までに10年近くかかっては、遅れを取り戻しようがなくなってしまう。

別の言い方をすると、ぶくまが人気投票化していてストック性が薄れている。
たぶん、「はてな」の原点である人力解答の方向性でいうなら、はてながこれまでためた解答やぶくまのストックをセマンティックに処理してそこから情報整理のためのインタフェースを提供することだと思う。
(略)
SNS的なべたな人間が潜む実体モデルのコミュじゃなくて、各言説の集合体が語りかけているような知的インタフェースがあればいい。
たとえば、あるテーマでエントリを書くとそれに自動的にコメントになるようなエントリ群の再構成は可能だろう。