雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

薄型テレビ再編を深読みしてみる

シャープ堺工場へのソニーの出資って一応プレス発表で強調されているようにシャープの販路拡大、ソニーのパネル安定調達が狙いなんだろうけど、パネル陸運のコストが馬鹿にならない中で、特に北米市場での価格競争力強化と、将来的にはソニー有機ELパネルの大型化へ向けた道筋をつけ、シャープも有機ELに保険をかける意味合いがあるかなと。

なお、ソニー製品における大型化については、「マザーガラスが第10世代ということで1.6倍になる。しかし、基本的にはボリュームである40インチをメインに作る。大型化については、市場動向をみながら考えていく」と説明。また、有機ELの展開については「現時点では、液晶を置きかえるものではないと考えている」とした。

向こう数年はパナソニックの新工場も含めて薄型パネルの生産力が劇的に増えるけれど、景気の先行きや台湾勢の出方次第ではDRAM末期のような状況にもみえる訳で、さすがに各社とも危機管理シナリオは立てているんだろうな、きっと。
すごく深読みすると、ソニーのエレキ、シャープのAV、東芝の弱電って、ソニーのブランド力と海外での販売力、シャープの液晶製造技術、東芝のシステムLSIフラッシュメモリ・HDD事業と見事な補完関係にあって、いざとなったらサムソンに充分対抗し得る世界最強のAV家電メーカーをつくれるんじゃないかな。いや深読みし過ぎですが。