雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

大衆の憂鬱

なんかオルテガの『大衆の反逆 (中公クラシックス)』で読んだような事が書かれている。冒頭しか覚えてないんだけど、世の中には何もしなくていい時に何もしないひとと、何かせずにはいられないひとがいて、もともと後者が貴族って呼ばれていたんだが、世襲でその辺の事情がおかしくなって貴族が腐敗したんだみたいな話。

世の中には2種類の人間がいる。
「自分は何か言われるまで何もしないから、あなたも何か言われるまで何もしなくていいよ」という人と、「自分は言われなくても色々するから、あなたも言われなくても色々してね」という人。

だからさ、自分はいわれなくても色々するけど、あなたは何もしなくていいよ、それで損しても知らないけど、みたいな態度だってあるんじゃないかな。それが人道的かは疑わしいけれど。そういう風にならないのって、結局のところ日本じゃ同調圧力が強いってことか。けれども日本人だって外資にいれば同じようにつれないし、単に環境とか構造に起因した問題な気がする。
じゃあコミュと非コミュで貴族と平民みたく埋められない格差があった方がいいのか、それとも機会平等だけど同調圧力っぽいプレッシャーで互いに悪意をぶつけ合った方がいいのかって、何だか日本の占領政策が欧州と比べて評判が悪かったのと繋がるような話だが。ひょっとして格差社会って、そーゆーことだったの?みたいな。