雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

Yahoo!ログールがはてダに貼れないんで退屈で妄想してみた

はてダが対応してないんでまだ貼れてないんだけど、Yahoo!ログールが面白げ。とゆーかLivedoor Readerはてブからデータを引っ張ってくるとか、NIH症候群に毒されていないところが素晴らしい。先日のOpen-ID対応といい、Yahoo! Japanはじまったなって感じである。blogに足跡が欲しいかっていわれると微妙ではあるが、ちゃんと立ち上がらなかったYahoo! Daysのリベンジ & Open Social迎撃作戦として、最初の一手としては面白い。
日本じゃ天下のYahoo! Japanをして、ここまでオープン化に突き動かす市場のダイナミズムって何なのだろう。ネットワーク効果とかロックインとか、今だってあるんだろうけれど、日米問わず、昔と比べて何かの強みを横展開していく戦略があまりうまくいかなくなった気がする。GoogleGoogle Videoをlaunchした後にYoutubeを買わざるを得なかったし、MicrosoftもLive SpacesがSNSだと言い張っている割にはFacebookに資本を入れているし、業界トップのYahoo!mixiを真似ても全く追いつかない。何だよこのフラットぶりは!というくらい市場で競争が機能している。いったい何が起こっているんだろう。
昨日までFirefox 3 betaを漬かっていたんだが、今日からSafari 3.1で遊んでいる。すごい快適だし、日本語もばっちりだし、文字のレンダリングMac OS X風にモワッとしているのはご愛嬌。Internet Explorer 8がAcid 2テストに合格したと喜んでいる矢先に、勝負はAcid 3テストのカバレッジに移っている訳だ。で、今度のSafariよりもWebKitのcurrent branchは更に頑張っているし。最初は机上の空論って気もしていたWeb標準の理想がtipping pointを超えて、そこそこリッチなWebサイトも、それなりにportableに実装できるようになったのかな。IEFirefoxSafariで同じように動くAjaxサイトをつくるのがどれくらい大変なのか分からないで書いているから、実はすげーベタな努力とかもあるんだろうけど。
まあYahoo!ログールは、はてなが対応したら貼るつもりだし、その前にJavascriptなしでも動く簡易版をつくった方がいいんじゃない?という気もするが、確かに面白いけど、次にどう繋げていくの?みたいなところが気になる。やっぱり社会的な繋がりをYahoo!サイト内で強化していかないと、なかなかYahoo! Japan自身のPVに繋がらない訳だし、Yahoo!プロフィールが取り持つ人の縁みたいなのが、どれくらいあるのかな、と。あとAuctionも売買という非常に濃密な利用者間の関係性を取り持っている訳だが、Auctionでの強みをうまくレバレッジして、どうソーシャルメディアを強くしていくかが気になる。知り合いの売ります情報はリスクが小さい分、高い金額で約定する気がするし、マイミクに日記を読まれたっていいけど、知り合いにオークションでの売買情報が筒抜けとなっても困るひともいそうで按配が難しい。
ところで最近ちょっと思うのは、Web系のソーシャルサービスって意外と振興事業者優位となるバイアスが働いているのではないかっていうことだ。これは仮説だが、twitterとかTumblerとかMiniminicityとか他愛のないサービスが流行るのって、サービスそのもののコンセプトの斬新さもあるにせよ、そこがアーリーアダプタの巣窟で、そういうサークルにいることの付加価値みたいなのがあるんじゃないかな。だからmixiも会員が1000万人超えた辺りから、ああ気付いたら世間だよ!的な話になって「mixi疲れ」とかも顕在化してくるし、Yahoo!に至っては最初から山ほど会員を抱えているからSNSにうまく呼び込めなかったということはないだろうか。そして成功したサービスほど、3年くらいで伸び悩むことになる。仮にそうだとすると逆説的だが、新しいサービスを円滑にlaunchするためには、世間になる前っぽい濃さが必要で、安定成長のためには、世間を感じさせないくらいの繋がりの緩さみたいなバランスが必要な気がする。
そういう意味じゃソーシャルサービスって客も客をみている客商売で、飲み屋の経営みたいな難しさがあるんじゃないのかな。で、同じように水商売だし栄枯盛衰も早いと。全くもって恐ろしい業界じゃないか。