雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

新卒と中途、大企業と中小企業

まあ僕のアドバイスは僕が今いる会社に入る場合の話で、今の社長だって昨年入社したばかりだし、中途で入ったからといってガラスの天井はない。というか入ってから急激に出世するのは難しく、最初に如何に自分を高く売るかが大事だったりする。これは外資系で一般的な傾向ではないか。
風の噂で聞くところでは、本社だと優秀な奴は入社時のポジションが低くてもメキメキ出世できるようで、高速道路を爆走したい奴は太平洋を渡るに限る。もちろんハイリスク・ハイリターンだから、覚悟のある奴はお好きにどうぞという世界だが。
大学2年で前の会社に入った時も中途採用だったので、新卒がどんな風に手取り足取り教育されるのか知らないし、大企業に入ったら基礎教育がしっかりしているというコトバは眉唾で受け取る。往年のDECやIBMはいざしらず、ちゃんとした基礎教育をやっている会社なんて今時あるんだろうか。
どんな組織でも自分から学ぶ意識があればOJTでどうにかなるものだ。場数を踏むってすごく経験になるし、あまりに重労働でなければ、仕事の傍ら諸々のことを勉強できる。仕事上の切実さがあればこそ、勉強にも力が入るものである。僕だって今なお日々勉強だ。
若いひとは最初からカッチリ仕事しようとするが、誰もやったことのない仕事であれば周りだってミスを許さない訳にもいかず、リスクを取って誰もやっていないことをやった方が、意外とリスクヘッジになったりするものだ。もちろん説明責任は発生するし、それらの失敗から学んで同じヘボを繰り返さないという期待があっての話だが。
OJTで仕事を回しつつ本質に興味を持ち基礎を身につけるには、仕事の外に師を求めるのも一案だ。技術系ならコミュニティに参加するとか、他にもロールモデルになるような先輩を捕まえておきたい。そうやって社員を遊ばせる余裕のない中小企業はお勧めできない。自前でひとを育てられない会社に、ひとが育とうとすることを阻む資格などないのだ。
虫のいいことをいえば、会社にとって新しい挑戦だが、業界のどこかに自分のメンターがいる状況をつくれると、会社は自分が失敗する可能性を認めてくれるし、勉強の道筋はメンターから勝ち取ることができて成果が上がりやすい。
とはいえ自分のやりたいことを選べる職場環境そのものが恵まれているという状況はあるのだろう。僕は社内教育などロクスポ受けていないが、自分で調べて自分なりの基礎を身につけたつもりだ。前の会社の頃から教鞭をとる機会とか、基礎を確認するチャンスは与えてもらった。
とはいえ技術なり経営は自習できるが、世界に対する見立てや経験は座学から得られないので、座学の余裕と経験を積む機会を提供してくれる居場所を探せるかどうかって、職員としての待遇とかよりもずっと重要な要素なのだろう。

中小企業では社員教育をあまり出来ない。これは色々な会社をみた中での僕の結論である。中小企業では新入社員研修を行うだけの余力が無いため、どうしても新入社員を他の社員と一緒に外に出し、OJTという肩書きで仕事をしながら勉強させるという方法を取ってしまう。これはこれで確かにスキルはあがるのだが、仕事に追われて勉強を行うためどうしても基礎が身につきにくい。
(略)
僕が知っている企業には、いまだに中途社員では幹部社員になれないという企業がある。その会社というのは名前は伏せるが日本の五本の指に入るほどの大企業だ。中途社員では幹部社員になれないという状況は少しずつ減っていくだろうし、そういう企業では生き残れない時代がそのうちやってくると思うのだが、それがどれくらい近い未来に起こるのかは僕には予想できない。