雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

授業って苦手なんだけどさ

お、高校生ブロガーっているのね。なかなか面白いことを書いてる。
ところで明日は講義だが、先日の講義メモ以上のものが出ない。何度か大学で授業すると、講義よりも講義準備、採点の方が面倒ということに気付かされる。で、明日は大学院の講義だし、それなりに新しいスタイルでやってみたいんだけど、ITリテラシーの高い層に最適化した授業って何だろう。

先生側も生徒側もコンピュータリテラシーのある層(ちなみにここで言うコンピューターリテラシーっていうのはチャットとかでの議論力も含む)、感覚的に言えばコンピューターリテラシー偏差値60以上の層をすくいとってむちゃくちゃ最適化した授業をしてみたい。そういう塾を作ってみたいと、最近思う。私塾イズムってやつだ。

本当の授業って対話じゃなかろうか。孔子とかプラトンの時代からそれは変わらない。何故なら対話って予定調和の外側にあるからだ。普通の大学とかの授業がそうなっているかは知らない。十年一日講義ノートを使っている先生とかもいるんだろう。
明日は知財オープンソースについて話すが、旬ネタは有害コンテンツなんだよね。明日夕刻に衆院本会議を通過する予定だし、どうも週明けの参院で変な質問が出て厄介な付帯決議がつきそうで、それは困るってのもある。何の話をするにしても、背景とかものの弾みとか、そういうストーリー的なことをうまく説明すると、大きな流れみたいなのがみえる。まあ時間が余ったら、そういう話もしよう。
講義形式なら授業でやる必要ないよね、正直なところ。e-Learningで事後的に質問を受けた方がずっと合理的。生身の人間を使うなら、ゼミ形式がいい。そしてカリキュラム消化もやるけど、できれば1/3くらいは時事ネタでモノの見方を教えて、学問って役立つよねー、というのを体現できるといい。
本を読め、IT Conversationsとかで英語の一流の講演を聞け、そっちの方が授業よりずっとためになる。レポートを書けば、それで評価してやるよ。せっかく面と向かって話すなら、押し黙るのはやめてくれ。まあ、僕が空気をほぐせないって問題もあるんだろうけど。それは場慣れするしかないな。
ともかく今の塾や学校、大学が講義でやっているのは、近代にキャッチアップする仕掛けであって、もうそんな物語は終わっている。ネットのオープンコースウェアで、英語でよければ超一流の講義を受けられる。そういう時代に求められる教育者って何だろうと考えると憂鬱になるよ。たぶん講義の巧拙もさることながら、どうモチベートし、導き、学び方を教え、刺激を与えるかって方が大事なんだろう。
いろいろ試したいけど、なかなか難しいよね、実際どうするかとなると。