雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

ゆっくり世の中を動かす10の心がけ

肩を怒らせて必死に主張しても、世の中って変わらない。どんな考えを持とうが勝手なんだけど、状況を変えられた方が面白いよね。これまで、少しずつだけど世の中を動かそうとするときに、僕が気をつけていることをまとめてみた。

  1. 君が理不尽とおもうことには他にも理由がある。憤る前に背景や経緯を調べてみよう。
  2. みんな立場があるけど、立場を守るだけじゃなく理想や正義感を持っていることもある。きっとこう考えているだろうとか決め付ける前に、会って話してみよう。
  3. どうすれば世の中が変わるのか道筋をつけよう。人々の意識を変えるのか、国かどこかで予算をつけるのか、法律を変えるのか、等。物理的に無理なことを頑張っても報われない。行動する前に、現実的な計画を立てよう。
  4. 味方を増やさないと世の中は動かない。共感を持ってもらえる理想を持とう。全ての利害が一致する相手よりは、一部の利害が一致する相手の方がずっと多い。優先順位と順序を決めて、個々の局面で利害の一部しか一致しない仲間とも繋がろう。
  5. 異なる立場や意見の相手と話すときも、話せば分かると思ってもらうことが重要だ。別の案件では共闘できるかも知れないし、風向きが変われば味方になることもある。
  6. ネットに正直な想いを綴ろう。批判を恐れるな。自分とぶつかる意見があることを早く知ることができれば、仲間を増やすための立論や、物事を動かす工程を工夫するヒントになる。意外なところから共感を得られることもあるかも知れない。
  7. それぞれの正義には文脈がある。違う意見を持つ人が、どうしてそういった意見を持っているのか、相手の立場に立って順を追って積み上げてみよう。彼らの正義の文脈で、協力を得られる物語を描けるかも知れない。
  8. その世界の歴史を学ぼう。歴史の転換期は、異なる立場の人々を糾合する腐心に満ちている。彼らが連帯できるなら俺たちだってもっと仲間を増やせるかも知れない。そして歴史に照らした比喩は、世代や文化を超えて強い説得力を持つ。
  9. 時には時代遅れの本を読もう。時のフィルターを経てこそ時を越えて生き残る言説と、状況に迎合した薄っぺらい言説との区別がつきやすくなる。現在進行形の嘘を見抜くことは非常に難しいし、歴史に名を残した連中も時に頓珍漢なことを書いていたと思えば気楽になれる。
  10. 今できることは手を打ちつつ、待つことを覚えよう。物事が動かすには弾みや勢いを要するし、政策サイクルや国会日程、経済環境の変化といった物理的制約もある。準備を終えた状態で、じっくり勝機を待つ。待つのが退屈なら、手遊びで他の案件も仕込んでおこう。

とりあえずこんな感じ。他にも思いついたら書き足そうかな。