雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

じゃあ餅も販売禁止にすればー?

毎年のように年末年始になると喉に餅を詰まらせて老人が亡くなるのが通例だが、餅を販売禁止にする必要はないのだろうか。こんにゃくゼリーは老人ではなく子どもが亡くなることが問題なのだろうか。例の入浴剤といい、このところ消費者保護の美名のもと余計なお世話が多くないか。
こんにゃく入りゼリーに違法な添加物が入っている訳でもなく、事件を受けて国がメーカーに再発防止措置を要請するならともかく、ドタバタ発売禁止を検討するのは過剰反応ではないか。山口さんがもっと深く分析しており興味深い。

野田聖子消費者行政担当相は30日午前の記者会見で、新たに兵庫県男児こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて死亡したことを受け、販売禁止措置を農林水産省に働き掛けるかどうか検討する考えを明らかにした。野田氏は「痛ましい事故だ。諸外国がどのような措置を取っているか調べているところだ」と述べた。再発防止も重ねて要請していく意向も示した。

消費者行政の専門家の皆さんは、消費者を赤ちゃん扱いするのが消費者行政ではないということをお忘れなきよう。本物の赤ちゃんは成長していくが、大人を赤ちゃん扱いしていると成長どころかむしろ退化していってしまう。

追記: Gigazineの記事が秀逸。餅だけでなく、おにぎりやお寿司を喉に詰まらせるヒトもいるんだね。ネット規制と同様、数字の裏打ちなく大臣が口を滑らせるのは良くない。統計もあるのだし、業者いじめとは別の再発防止策を考えるべき。

つまり、「65歳以上の老人と1歳?4歳の乳幼児にもち・パン・ご飯・すし・あめ・だんご・おかゆ・流動食・カップ入りゼリー・ゼリー・しらたきを食べさせると窒息死する可能性が高い」ということをより周知徹底することが先決であり、「マンナンライフ」に圧力をかけて「蒟蒻畑」を発売禁止にするのはお門違いです。「こんにゃく入りゼリー」を発売禁止にしても何も問題は解決しません。