雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

著作権政策の転換は政策形成過程オープン化の試金石となるか

Think Copyright 2周年記念 緊急シンポジウムに行ってきた。こんどの著作権法改正では保護期間延長はないらしいということで、懇親会はなかなかお祭りムードだった。2年前の切迫感を考えると隔世の感がある。めでたいことだし、著作権行政に限らず、ボトムアップ型政策形成プロセスの嚆矢として、これからの政策形成に与える影響は計り知れない。発起人のひとりとして一度シンポジウムにも登壇した者として、これほど嬉しいことはない。
今回の政策提言について提案者に名を連ねていないのは、このところ忙しくて提言を読む暇がなかった、というかThinkCにはコミュニティや議論の場としての機能を期待していて、対案を出すことは期待していないし、いろいろ面倒そうだな、と思ったからだ。今日のシンポジウムを聞いて、改めて提案を精読し、なかなか良く書けているし、特に反対すべき点もないな、という結論に至り、賛同の機を逸したことを少しばかり後悔している。
ThinkCのようなモデルが著作権問題に限らず、違法有害情報対策とか電波政策とか、諸々の領域で出てくると面白いという期待もあるが、著作権が幅広い人々に影響し、クリエイターという表現者を巡る議論だったから劇場型の舞台回しがうまくいったのであって、そう簡単に他の政策領域で真似できるものではないなという思いもある。
いずれにしても、政策形成過程の転換の中で、物事の決まり方が大きく変わりつつあることを象徴するエポックメーキングな出来事であったわけで、その先にどうオープンな世界を広げていくかは、これからだ。
小泉改革の時代、外資からの要望とか提言は、村社会の掟を破り、黒船として空気を読まずに突っ走るひとつの作法として追い風だったが、去年か今年あたりから雰囲気は様変わりしている。ここでまた密室政治に戻るのか、それとも著作権問題のように、在野のステークホルダーが産官学と集まってオープンな施策コミュニティをつくれるかは、負け戦かもしれないけれども、ここでやるしかないよね、と手弁当で集まれる仲間から始めるしかないのだろう。すげー大変そうだけど。
いずれにしても、社会制度の組み立て方について、変革の鼓動に立ち会うことができているのだとすれば、それはとても幸せなことで胸躍る。