雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

役所の情報公開は劇的に進んだが、党がまだなんだよね

終わったパブコメの宣伝をしても仕方ないが、誤解があるようなので一言。今春のドコモによる端末ID解放は、通信プラットフォーム研究会の影響ではないよ。むしろ報告書案でもIDのハンドリングについて社会的ルールを議論しようねと問題提起している。

携帯固有IDの一般サイトへの解放や固有IDのポータビリティなどの話題を取り扱って来た研究会だけに「日本のインターネットが終了してしまう」と心配な方は、具体的な問題点などについて意見を提出しておくとよいのではないでしょうか。

風の噂じゃ自民党振り込め詐欺撲滅ワーキングチームとか治安対策特別委員会で諸々議論されているようなのだが、役所と違って情報公開が全くない割に、報道では大きく取り上げられ、世の中はなし崩し的に動いているのだろうか。官邸主導のご時世、党で活発に政策論議が起こるのは大歓迎だが、せめて役所並みにネットで情報公開していただきたい。そして、公表に耐える水準の議論をしていただきたい。

前述したとおり、異なる認証基盤の間の相互運用性の確保に当たっては、個人を識別できる属性情報そのものがネットワーク上を流通することを防止する観点から、個人の属性情報と直接ひも付けられるIDの管理は、当該IDを発行した事業者が関係法令に基づいて厳密に個人情報を保護しながら行い、かつ、その個人が承諾した場合のみ当該IDを個人属性とは切り離されたバーチャルなIDに変換して他事業者に提供する等、個人の属性情報の管理を利用者がコントロールできる仕組みが求められる。その際、個人による承諾についてオプトインとオプトアウトのいずれの仕組みを採用するか等、多様な社会的ルールを広く国民利用者の間で慎重に議論していく必要がある。