雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

就活中の学生を守るため政治にできること

衆院を通過する見通しの立たぬ法律を批判しても詮無いが、まさか与党で変な声があるといけないので。緊急雇用対策関連4法案について、他の3法案は緊急時の措置として理解できるが、内定取り消しを規制する「労働契約法改正案」は最悪だ。この法律が通ると企業が内定を出すことのリスクが高まり、結果的に就職活動中の学生に対する内定が減る可能性が考えられる。

(1)採用内定取消しを規制する「労働契約法改正案」…客観的に合理的な理由に基づき、社会通念上相当であると認められる場合でなければ内定取消しが無効であることを明確にするもので、悪質な内定取消しについては会社名の公表を政府に求める。

しかも悪質な内定取り消しについて会社名を公表されたところで、これらの会社が翌年、翌々年に新卒採用する可能性は低く、何ら懲罰的な効果は期待できない。いま民主党が就職活動中の学生を守るためにできることがあるとすれば、「募集・採用における年齢差別禁止法案」を再提出し、第二ロスジェネが次の景気回復時に正社員の職に応募できる環境を整え、大学卒業後にエンプロイアビリティを高め得る職業訓練や公共事業を、雇用の受け皿として用意することではないか。