雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

ヘソクリか借金かより何に散財するか

外為特会ひとつみてもマトモにリスクヘッジしていない訳で、財投特会の金利変動準備金の5%って準備率だって目分量じゃないか。赤字国債を発行せず別の財布に手をつけるのは、その方が辻褄が合うし、そうでなくとも枯れている市場から資金を吸収せずに済むのだろう。埋蔵金の有無は禅問答というか、あるといえばあるが、使途は絞らなきゃ筋が通らない。市場の信任とか、もっと別のところで決まっているのではないか。

この意味は重大だ。5%の準備率は原資である財投債、つまり借金を安定的に返済できるよう、3000通りの金利シナリオをシミュレーションして導き出したのである。それまで崩すのだから市場の信認は地に落ちよう。
この財政規律の乱れは、そもそも“上げ潮派”勢力がありもしない「埋蔵金」を喧伝したことから始まった。いっそ正直に赤字国債で対応した方が国民にはずっと分かりやすい。

問題は離れですき焼きを放っておきながら増税路線を敷いたことで、人様から恵んでいただく前にヘソクリは吐き出せといわれたって仕方ない。外為とか隠れ借金を抱えた状況でそれ食いつぶす余裕あんの、みたいな話はある。FXで追証を求められてる状況で、ヘソクリの財布に万札が入っているから寄付してる場合か、みたいな。
とはいえ、どうせ年越しの近所付き合いでカネを使わざるを得ないんだったら、ヘソクリ使おうが借金しようが大差ない。ヘソクリを先食いする方が楽なのだろうし、その方が迅速にコトが進むなら緊急措置としては悪くない選択だ。
どうせ散財するなら何に使うかが重要なんだろうけど、どうも筋書きが読めない。来年の今頃にはぱーっとなくなって以上終了って感じだ。もうちょっと次代に繋ぐ夢とか積もる何かがないと虚しい。