雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

デスクトップPC復旧

ダイソーでピンセットを買ってFDDから息子たちの突っ込んだカード類を取り出し,FDDからDOSを起動してBIOS UpdateしたらHDDから起動するようになった.何となく直ったお蔭で助かったが,なぜ突然,HDDからbootしなくなったのかは未だに謎.しかも,いまなおBIOS UpdateのためにFDDとかDOSが必要とは如何なものか.firmware updateなんてOSから再起動せずにできて当然では? EFIになれば,その辺もやっと直るんだろうけど.
このPCは転職直前,2002年9月に買ったXeon 1.8G Dual / 1GB RDRAMマシンだけど,不良クラスタの増えたHDDを容量の大きいものに取り替えたり,ビデオカードを換えたり,TVキャプチャーボードをMCE対応のに換えたり,USB2.0/IEEE1394ボードを増設しているので,今もさほど陳腐化せずストレスなく使える.
貴重な親指シフトマシンの復活で,滞っていた原稿も捗るかも...

JR西日本 脱線事故の報道はやはり変? という話

脱線した電車に乗っていたのに救助活動に参加せず出社したJR西日本社員や,事故後のボーリング大会や懇親会を批判する報道には違和感を感じていた.
白状すると2年前,Blasterで世界中の何百万台というコンピュータが再起動を繰り返し,会社のサポート回線がパンクして電話が鳴りっぱなしのときも,僕は新宿ゴールデン街で飲んだくれていた訳さ.まさに「サポートの人たち大変そうだよね」とかいいながら.かみさんにその話をしたら「Blasterでは人が死んでないから,脱線事故とは深刻度が違うのでは」といわれたが,影響を受けた人の数や地域的広がりではウィルスの方が圧倒的に多いわけで,深刻度とかそういう問題ではないと思う.
JR西日本の運転手が救助活動せずに出社したのが問題になってるけど,極論すると救助はその場にいた誰にだってできるし,JR社員だからといって担当でも救助の専門家でもないところで,他のひと以上のことができたかは疑問だ.
一方でシフト通りに担当する電車を運転することは彼の仕事であって,彼が仕事そっちのけで救助活動に身を投じたら,別の非番の運転士を呼び出すなり,シフトを組み直す必要が出てくるし,運休ともなればダイヤが乱れる.そうすれば,さらに運行が混乱して二次被害,三次被害に繋がるかも知れない.
どういう発想をしたら,持ち場をほったらかして目先の救助活動をすべきという優先順位が出てくるのか理解できない.事故は起こっちゃったんだから,救助は救急であったり,担当管区の担当者の仕事だろ,と思ってしまうのは,僕がリッパに社畜としてサラリーマン根性を叩き込まれたからだろうか.
まぁ外資系企業の場合,本来やるべきことはJob Descriptionとして定義されているべきであって,そこに書いていないことを本来の仕事そっちのけで始めるなんて論外.といってもここは日本.実際には自分で優先順位を判断して事後承諾を取れそうと踏めばat own riskで勝手なことをすることも往々にしてあるんだけど.
JR西日本がどういう社風か知らないけれども,脱線の現場に居合わせた社員が上司に電話で指示を仰いだことも,上司がその社員に出社を指示したことも,普通の会社,そして会社員として極めて妥当な判断ではないだろうか.
それとも報道にあるようなお茶の間の常識の方が正しいのだろうか.であれば週明けにも早速,大規模インシデント発生時の対応マニュアルに「全社員に対し飲酒・社内懇親会の自粛を要請」とかいう業務フローを追加すべきか否か,検討を始める必要がある.んな阿呆な.

でもさ、翻って考えてみたら、僕だって社員ウン万人の大企業にいたら、同じことすると思うんだよな。だって、非番の人間が錯綜する情報と押し掛けるマスコミで大混乱してる本社に突然何十人と現れて「事故があったんですって?僕たちにできること、あります?」とか言い出した暁には、本社の受付のお姉さんだって「てめえら邪魔だバカ。こっちはそれどこじゃねえんだ、とっとと帰れ!」って叫ぶだろうし、平常通りに運行している自分たちの勤務先に出ていったところで「何しに来たのキミたち?このどさくさに紛れて振り替え出勤付けようとかすんなよ」で終わるだろ。結局非番は非番。それ以上でもそれ以下でもなし。
だったら居酒屋で一杯傾けながら「去年までの俺の上司、尼崎管区に異動になったんだけど、今頃大変なんだろうなあ」とか「責任がどうとか騒ぐ前に、3年前から付ける付けるって言いながら放置しっぱなしの新型ATS、何とかしろっつーの」みたいなとぐろ巻いてストレス解消し、次の日からまた安全運行を心がけますってやった方がサラリーマン的メンタリティとしてはずっと健全だろ。よその職場の心労までいちいち抱え込んだ日にゃあ、体がいくつあっても持たねーよ。
ところが、マスコミの言い分によるとどうもそういうサラリーマン根性が「鍛え直すべき企業体質」ということらしい。フーン。マスコミってすごい会社なんだねえ。社員数千人でも一部の部署の不祥事に全員が頭を垂れて反省するのかぁ。あれかな、ASAの販売員に週刊朝日武富士五千万円問題で怒鳴る喚くの八つ当たりしても、ASAの販売員は頭下げるのか。日経の支局の記者たちが、鶴田社長が赤坂のくぼ田でママと遊んでることが発覚した時に居酒屋で飲んでなかったかどうか、調べて発表してもらいたいよね。たぶん誰も酒なんか1滴も飲んでなかったに違いないよ。さすがマスコミ。