雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

別に核心は隠蔽されてないんじゃ。。。

O'Reillyがアジる程度に,みんな状況を理解してるんじゃないかな.けどO'Reillyが本気で期待してるか別にしてオープンソース / P2PGoogleAmazonを超えるサービスを提供する奴は出てこないだろう.というのも,サービスというのはサービス全体でのユーザー体験を問われるもので,ソフトスタックと比べて分業が難しいからだ.日本のSNS市場でGreemixiに大きく差をつけられたように,サービスはソフト以上に機動力と資本力が問われる筈だ.

そういうわけで、Googleがキモイとか、搾取構造が悪いとかいうのではなくて、核心が隠蔽されたまま進行される不自然なゲーム展開がキモイ。活気溢れる人間の世界が実はまったく異なった理で動いていて、蓋を開けたら人間は全部(イノベーションエンジンの為の)電池にすぎませんでした、というまんまマトリックス第一部的な構造があるように思える。

「はてな登龍門」

関係筋から聞いたところによると『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)』は,はてなグループを駆使して執筆/編集作業が行われたらしい.それは面白そうなので,僕も本を書くときには似たような方法を使ってみようとおもうのだけれども,もうちょっと想像を広げて,出版のワークフロー全体に対して「はてな」がインフラにならないか考えてみた.
まず,本を書きたい/出版社に売り込みたいひとは,はてな上で企画書をアップし,はてなグループ上で原稿を書き始める.どの企画が実際に本になるか,みんなはてなアイデアを使って予想する.ここまでは原則公開.出版社や出版ファンドの方が企画書や書きかけの原稿をみて「うちから出したいな」と思ったら,初版印刷部数や印税,定価,装丁などを添えて著者に対して出版のofferを行う.執筆者がofferを受け入れて取引が成立してからは,著者/出版社の了承を得たひとだけが執筆作業のグループに参加できる.従来の出版社とつるんでもいいし,すでにはてなダイアリーでオンディマンド出版のインフラがある訳だから,ファンド形式にしてみんなで小額出資する手もある.
はてなの収益は本の売上の1%,もう1%をはてなアイデアで張ってたひとで山分けしてもいい.面白いと思うんだけどな.