雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

gdgdな国、日本

数日前に白金でフランス料理をご馳走になった後、飲み足りなくて地元のバーに顔を出した。雨上がりだし空いてるかなあと思ったんだが、この不景気で普段なら銀座で遊んでいるような人々が結構きているようで混んでいた。カウンターの隣の席に座ったひとがジョニ黒のボトルを飲んでて、捜査だとか千葉にも張り込んでいて云々というので、警察関係の方ですかと聞くと、警察を張る方です、とのこと。で、「顔みてあれっと思ったんですよね。責任能力があるか分からないのに名前を出すのって、どうなんでしょう」って振ったら「だってさー、みんな知りたいでしょ、どんな奴がやったか」だってさ。

捜査本部は当初、容疑者の氏名を匿名の「甲男」と発表。理由について「精神発達遅滞という診断のため」と説明した。しかし「事案の重大性をかんがみ、後は報道各社の判断で」と住所・氏名を発表した。

端的に言えば、容疑者の実名・顔写真報道の問題である。本事件の報道に関しては、記者クラブの横並び意識がもたらした弊害が如実に現れたとみている。
警察発表によれば、容疑者は特別支援学校に通っていた。軽度の知的障害を抱え、その病歴からも、単純に責任能力が問えるかどうか疑問の余地は残る。
にもかかわらず、すべての記者クラブメディアは実名と顔写真で容疑者を報じた。

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問題は内定取り消しより新卒偏重では

正社員だって整理されちゃう時代なら、内定を取り消されたって仕方ないだろって気もする訳ですよ。で、問題は内定取り消しそのものじゃなくて、それが今後のキャリアに大きく響いてしまう新卒偏重の方なんだよね。ところが首相のコメントとか労働基準監督署の指導とか、おかしな方向に走っている。役人も記者も新卒採用が多いから、自分が暗黙のうちに差別を認めていることに気づかないのかな。

どこの馬の骨ともつかない一般学生に100万やろうという話がでて、社会がそれに「かわいそうだ」とか同情する一方、100万円もあれば生きる事ができるかもしれない就職氷河期世代の非正規労働者に、本質的な意味での同情の声は上がらないわけですよ。

麻生太郎首相は10日午後の参院予算委員会で行われた経済・社会保障に関する集中審議で、企業による新卒者の内定取り消しが増えていることについて「これから(社会人として)スタートする人が、かなり大きな失望を味わう。あってはならないことであり、甚だ問題だ」との認識を示した。那谷屋正義氏(民主)への答弁。

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