雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

これはもう駄目かも分からんね

我が国は通信業界・金融界の巨額投資が世界に類をみない交換機・汎用機3社を生き存えさせてきた訳だが,まず通信のIP化で交換機ビジネスが崩れて,次いで銀行大合併と2007年問題で汎用機ビジネスが崩れつつあるようにみえる.
この銀行大合併と郵政民営化によるレガシーシステム更新の波を乗り切っても仕事がなくなるし,乗り切れずデスマーチ化したら諦めてインドの金融パッケージでも買うしかないのだろう.N社がIPサービス参入時にC社のルータを買ったように,見切りは思いのほか早いかも知れない.
横並びの業界のことだから,大手のなかで1グループでもレガシーシステムからパッケージとオフショア開発に舵を切ったら,流れは大きく変わりそうな気がする.海外のERPも日本の業務プロセスに合わないとかいわれ続けた割に,今では多くの老舗企業に入り始めているし.
こんなに未来のない業界に,優秀な若手技術者が来ないだろうな.とゆーかこのマクロ構図に気づかずに迷い込んでくるような奴を優秀とはいわない.分かって変えようと乗り込んでくるなら尊敬するけど,世の中にはもっと楽しくて割に合う仕事がいくらでもありそう.
ずっと構造問題を先送りして国際競争力を持つことのなかったITサービス業界がどうなろうが他人事だけど,問題がコト金融だけに日本経済を揺るがすような大きな事故を起こさずに事態を収束して欲しいところ.電子政府にせよ銀行にせよ,いろいろと香ばしい場面を見聞きしたり直面する度に,技術者を大事にしなかったツケだよなー,としかいえない.どこで道を誤ってしまったんだろうか.これから何をすべきなのだろうか.

ところで、ベンダー各社は、今日の状況が三次オンまでとは全く異なる需要トレンドだと認識しているのでしょうか?昔は10年以上に渡って、同じようなプロジェクトが数多くの金融機関で繰返されました。ベンダーからすれば、一つのチームが3回、4回とビジネスできたのです。先端プロジェクトを請け負えば、その後に数多くのビジネスが得られる構図でした。しかし、現在は1回だけです。加えて、長期大型案件に優秀なSEを3年釘付けにすると、完了した後はどうするのでしょう。重層的下請構造の最上位ベンダーは、要員コストの大半が変動費です。しかし、二次以下は順次固定費の比率が高まります。完了と同時にバブル崩壊のようなインパクトを受けます。次の案件が決まってなければ、社員削減をせざるをえません。まして、今回が採算すれすれの受注額だったりしたら、悲惨な話です。こうした構図に気付いたSEは早めに逃げ出すでしょう。優秀な人から。