雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

GM後の世界

UAWの軛から解き放たれ賃金水準は日本メーカー並みに。DARPA Challengeの成果とか民需転換されて自動運転の技術を競うファブレス自動車メーカーが雨後の筍のように生まれ、中国やインドの工場で1万ドル以下の電気自動車を生産すると発表。金融が正常化して北米市場が復活する5〜10年後、日本は技術継承難と今回の無理なリストラ、内燃機関への固執で、時代に取り残されるとか。ちょっと妄想してみた。

The failure to reach agreement on Capitol Hill raised a specter of financial collapse for General Motors and Chrysler, which say they may not be able to survive through this month.

23兆円の緊急経済対策

この記事を読んだだけでは効果が分からないな。失業者への住宅供給は評価できるが、非正規労働者対策の強化って何をやるんだろう。公的資金の注入枠は重要だが増やしたところでブタ積みとならないか。銀行が増資を予定し、大企業が銀行に回帰するなか小口案件に都銀が付き合えるのか。少々の資本増強で地銀信金は身動きが取れるのか。不動産業界とかに大盤振る舞いしていた外資も今は亡く。と、金融には詳しくないので何ともいえないが。まあ何も打ち上げないよりはホッとさせられる。

緊急対策の内訳は、失業者への住宅の供給や非正規労働者対策の強化など雇用対策に1兆円を充て、雇用創出のために地方交付税を1兆円増額する。予期せぬ経済情勢の悪化などに備え柔軟に支出できる1兆円の「経済緊急対応予備費」を来年度予算で新設する。金融機能強化のため公的資金の注入枠を現行の2兆円から12兆円に拡大する。

ロスジェネは共闘できる

Chikirinが僕と赤木智弘の間に横たわる越えられない壁について分かりやすく整理している。で、論壇なら人口に膾炙しやすい話題を軸に自説を唱えて固定読者に溜飲を下してもらうのが仕事かも知れないが、そういう年寄りの趣味に付き合っている余裕はない。僕らロスジェネなら政府から具体的な政策を勝ち取るという一点で共闘できるよね。意見Aは具体的で実現可能な政策玉を仕込み、意見Bは群れて窮状をアピールしデモで突き上げてアテンションを獲得すればいい。

そして、意見Bは意見Aを「徒に世代対立を煽る輩」と批判し、別の言葉でいえば「労働者の分断を図る卑劣な意見」であると非難します。意見Aに言わせると意見Bを主張する人達とは「未だにマルクスの亡霊に取り憑かれている100年遅れた職業運動家」に過ぎません。(略)
両方とも若年者失業問題という合意の得やすい問題を“利用”して、自説を唱えているだけなんだな、と。彼等にとって若年者失業問題は「解くべき課題」ではなく「利用できる課題」なのだと。

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