PhilipsがGSMで20ドル携帯を目指す
端末がここまで安くなると,もはやボトルネックは通話料だな.アクセス網はGSMでも何でもいいからコアネットワークにSkype系の技術を突っ込んで,月額10ドルで世界中にかけ放題とかになればきっと世界は変わる.網コストに目を向けているのはSkypeをチップに組み込む独占契約を勝ち取ったモトローラだ.
残念なのは,日本のベンダやキャリアの研究開発は,これと反対の方向に向かっていることだ.1億人のための1Gbps携帯よりも,全世界60億人にナローバンドなケータイコンテンツを売ることを考えたほうが,日本企業にとってもよっぽど可能性を感じる.VoIP & WiFiが低コストなのは,携帯電話のARPUが不当に高く,人口が極度に密集している東京近辺に限った話だし,そのエリア・ユースケースならLivedoorなりの都市圏WiFiサービスで事足りる.
4Gなりの持続的イノベーションに研究開発や設備投資に突っ込んでも元を取れるとは思えず... みんな収益よりも組織としての存在意義を考えてしまうのは,成功した社会主義の名残なのだろうか.
20ドルを切る安価な携帯電話が、蘭Philips Electronicsが開発中のハード・ソフトプラットフォームの目標だ。
これは6月29日に同社が発表した、携帯電話を――特に開発途上国で――もっと普及させるための計画の一部だ。
同社は年内に、携帯電話に必要なすべてのエレクトロニクスを統合した、5ドルを切る「Nexperia Cellular System Solution 5130」というシステムを投入する計画だ。これを使った携帯電話は、通話とショートメッセージサービス(SMS)経由でのテキストメッセージの送受信が可能。モノクロディスプレイを備え、和音着メロに対応する。