雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

早朝の花火は王朝崩壊の序曲か

情報が限られているし,まだ中韓からのコメントもないし,日本のレーダーに引っかかったという報道もないので,イラク戦争の時のような米政府によるデマという可能性も否定はできないものの,韓国も遺憾の意を表明したことだし,まぁ報道されているようなミサイル乱射が事実であると仮定してみる.外交/軍事ともにズブの素人である私の思考実験なので,こんな考察は真に受けないこと.
お約束の瀬戸際外交なり,外貨獲得へ向けた弾道ミサイルお得意様向けの新製品デモであれば,テポドン2号を1発だけアラスカ沖あたりに着弾させた方が効果的じゃないか.テポドン2号は発射40秒後に爆発と報じられたのは商売として致命的だし,特にノドンのような短距離ミサイルも含めて5発も6発も打ちまくっているのは意味が分からない.
外交カードなら,世界中で報道された時点で様子見に入るだろうけど,夜が明けて世界中で報道されてからも打ち続けてたことも謎.今回のことで,ミサイル発射を強く牽制していた中国のメンツを潰し,日米に更なる経済封鎖の口実を与え,貴重な外貨獲得手段であるミサイルを浪費することに見合うだけの何かを金正日政権が得られる可能性があるだろうか.
むしろ北朝鮮内の反体制派が仕掛けたとして,武装蜂起に先立ち,経済封鎖で金正日政権を追いつめ,内戦鎮圧に使われ得る短距離ミサイルをできるだけ浪費したのだと仮定してみると筋が通る気もする.*1仮に事態を掌握できていないとしても,そういう声明を出す訳にもいかず.
これまで周辺諸国北朝鮮の急速な崩壊による難民の大量発生や,韓国による併合/復興支援の負担を防ぐべく金正日政権を生かさず殺さずできた訳だが,そういった均衡そのものを北朝鮮内の反体制派が崩そうとする動機は充分にあるのではないか.仮にテポドン2号の打ち上げ準備までは金正日政権による従前の瀬戸際外交であったとして,日本の衛星ニュースとかで一連のミサイル発射を知り,事態を掌握できていないようなことがあれば,かなり焦っているかも知れないとか想像してみたり.どう説明するのかな.

*1:6発を浪費したことが軍事的に痛手であったかどうかは謎.このシナリオの場合は発射基地を反体制派が掌握しているのだという示威行為と読んだ方が面白いのかな.妄想だけど