雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

或るゾンビー人材の戯言

うゎ他人事じゃないな.これって別にYahoo!だけじゃなくて他の大企業・独占企業でも同じことがいえる訳で.確かに鳴り物入りでやってきて仕事はさっぱりって奴は少なからずいるよな.けれどもゾンビー市場のヌルい世界にいてゾンビー人材になるかならないかって,結局のところ個人の心掛け次第なんだよね.
仕事は程々に頑張って,人脈を広げたり業務以外の先端的なことを勉強することだってできるし,周囲の錯覚を生むって次の仕事を選ぶ上で履歴書の肥やしになるってことだし.それで自分の能力を錯覚して行く先を間違えれば,鳴り物入りのお馬鹿さんになっちゃうけどさ.
ところで馬車馬のように働いていれば「価値創造能力」が増えていくかっていうと大いに疑問だ.駄目な会社で飼い殺され搾取されて気づいたときに手元に残っているのは,潰しのきかない業務知識と,数年前で止まってしまった技術と,連日の徹夜でガタのきはじめているメタボリック症候群なカラダだけかも知れず.まだ仕事がヌルくて履歴書の肥やしになった方が,本人の心掛けひとつで未来は明るい.
もちろん,会社の看板や優位性を自分の実力と勘違いして肩で風切って歩くのもどうかと思うけど,そういうゾンビー市場でぬるく生きてゾンビー人材になってしまうような奴は,所詮その程度の奴なのだ.自分の能力を勘違いしてキャリアを踏み外す奴もいれば,ゾンビー人材になってもゾンビー市場をまたにかけて定年まで幸せに生きる奴もいれば,ヌルい周囲に染まらず腐らず初志貫徹する奴だっているのだろう.それが人生ってか世の中ってもんじゃないかい.

Yahooで働けば、(1)スケールメリットと(2)ネットワーク外部性の生み出す富の分け前にあずかれる。
Yahooでなら、同じ努力でも、ずっと努力の成果が出やすい。
ただ、ここに罠がある。
Yahooで働き続けると、(1)スケールメリットと(2)ネットワーク外部性によって、下駄を履かせられ続けるために、知らず知らずに、自分が腐敗し、他の企業では、通用しないヌルい人材になってしまうということだ。
ヌルい努力で、簡単に成功がゲットできるというのは、短期的には楽ちんだが、長期的に見ると、自分の価値創出能力が目減りし、歩く不良債権にしてしまうのだ。もはや、人材としては、死んでいるのに、(1)スケールメリットと(2)ネットワーク外部性がアウトプットを作り出すので、まるで、生きて成果を出し続けている人材のように錯覚されてしまう、ゾンビー人材にしてしまうのだ。
IT産業の未来とは、ゾンビー市場をゾンビー人材が徘徊する、不気味な世界なのかも知れない。