雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

Non Going Network

ざくっと接続仕様を斜め読みしていた時は見落としていたのだが,日コミ最新号を読んで吹きそうになった.NGNでは映像配信でもSIPを使うのね.帯域制御にRSVPとかではなくSIPを使うのってIP屋の感覚ではLayer Violationという気がしないでもないけど,電話屋的な発想ではこれまで共通線でやっていたことをみんなSIPに乗っけてしまえという発想なのか.
ITUでどんな議論が行われるか気になる.っつーか電話屋がSIPを触るとNTTに限らずこういった発想になるんかな.でもこんな実装みたことないぞ.っつーか諸外国でNGN系の設計やっててITUでの標準化に参加してる技術者って意外とIP系のバックグラウンドだったりするといいのだが.
しかし帯域保証くらいしか新味がなく,上位レイヤに対する縛りばかりきつくなるNGNって駄目なんじゃん.方言が増えすぎてSIPに相互運用性なんて欠片もないし,ATM SVCがぽしゃった時と似たようなことが起こりそうな悪寒.
NGNSIPはIP VPNの置き換えと光電話くらいでしか使われず,主なトラヒックはみんなベストエフォートのインターネット接続を流れて,相変わらず土管屋同士の熾烈な消耗戦が続くという殺伐なシナリオに1票.
けど音声ARPUは携帯や法人を中心にそこそこ残るだろうな.WiMAXが普及しても電池のこととかを考えるとSkype Mobileには行かないだろうから.あと音声定額にしたらFMCなんて不要.代表番号とか部門番号といった内線の機能を法人向けに提供するIPセントレクスがちょっと必要なくらいか.
何か面白いことないかな.