雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

久々にモニタを購入

在庫処分でローエンド・サーバーの出物を安く入手できそうなのだが,考えてみると転職時に買った5年前のナナオのFlexscan F676はちょっと前に壊れていてモニタがない.いい価格のものを買ってもどうせ4年足らずで壊れるのであればということで,BenQのFP94VWを購入.いちおうHDCPとかHDMIに対応していて横長で安いやつという基準で探したところ,これがアキバのヨドバシで32,800円に20%ポイント.価格.comで調べると25,000円くらいなのだが,ポイント分を差し引けばまあ妥当な線.
フルHDだとよかったのだが,3倍以上の金額を出す気にはなれなかった.しかしこの値段でHDMI端子のついた液晶モニタを売れるなら,デジタルチューナー付きでも4万円くらいでいけるのではないか.まだまだデジタルテレビは高い.
モニタとデジタルテレビとで値頃感に違いが出てくるのは,モニタ市場がグローバルで規格の統一されたフラットな市場であるのに対し,デジタルテレビ市場が方式が地域ごとに異なるからではないか.ボリュームも小さくなるし,市場競争が働きにくいし,肥大化しつつある制御チップやEPG等のソフトウェアも,開発費を小さなユーザーベースで割らないといけない.あと,家電とパソコン周辺機器とで流通マージンが違うことも大きい.
コーデックやサービスの進歩を考えると,双方向機能をテレビに内蔵することは得策ではない.最大の理由は,双方向サービスに求められる技術のライフサイクルと,テレビの製品ライフサイクルとが異なるからだ.テレビ向けのサービスが高度化すればするほど,この矛盾が露呈してしまう.メーカー各社ともこのことに気付いているだろうが,テレビに内蔵する双方向機能を充実させてきた背景として,まさに国内テレビ市場をコモディティ化から守ろうという意図があったからだ.
メーカーが率先してパネルとチューナーのアンバンドル化を進める可能性は低いとすると,シナリオとして考えられるのは,日本でも急速に普及しつつあるケーブルテレビ向けのSTBをテレビではなく液晶モニタに繋げる流れ,次世代ゲーム機がIP STBとして機能する流れか.あとアナログ停波対策で,総務省が各メーカーに低価格チューナーの開発を促している動きも見逃せない.いずれにしてもアナログ停波の予定されている2011年ごろ,20インチ前後の液晶モニタ+チューナーが3万円以下で入手できるといいなあ.