雑種路線でいこう

ぼちぼち再開しようか

IT調達に市場化テストを

予告.inで考えさせられたこと。電子政府の作り方って他にもやり方があるんじゃねーの、っつーか、足の早い分野じゃ発注しなきゃ仕事はじめないような奴らに作らせている時点で負けだってこと。今回、予告.inに呼応して予告.outが出てくるまで数日だよ。古い仕様書通りに作ったら負けな分野だし、国が予算つけなきゃ関心を持たないような奴にやらせちゃ、その時点で終わってるだろ。
業務系とか、いわれた通りに作らなきゃならない分野もある。けれどセキュリティとか検索とか、moving targetを追っかけるネタで、これまでの年度単位での受発注という時間軸で仕事させちゃいけない。機敏に目標を再設定できる民間でやらないと難しい。今回はid:satoru_netが勝手につくった訳だけど、じゃあ役所は何をすればいいんだろう。たぶん、

  • 政策需要を明確にする
  • かかる分野の技術開発を促す
  • 公共性の高い活動の継続を支援する

ってことに尽きるんじゃないかなー。例えば予告.inがあれば政府は何もしなくていいか?それは違う。継続的に運用するにはホスティング、保守、運用とかにコストがかかる訳で、そこは場合によって補助金を出していい気がする。
つまり、予告.in相当のものを国主導で作ろうとすると何億もかかって時代遅れで使い物にならないものができるけれども、予告.inの運用保守にかかる費用と、成果に応じた研究開発助成金を出した方が、数百万円でずっと大きい成果を出せるんじゃないの?って話。
で、これから政府がIT投資する場合は、民間にやらせるのとどっちが効率的か検証することを義務づけましょうね、という風にするのが理想じゃないかな。ITゼネコンに何億か落とすより、矢野君にその十分の一、残りを未踏みたいに若手プログラマ数十人に撒いた方が、よっぽど面白いことが起こるんじゃないかな。