マスコミがかんぽの宿を控えめに扱うワケ
結局のところ明治14年の政変の契機となった北海道開拓使官有物払い下げ事件以来、未だ官有地払い下げのルールがあいまいなことが原因のひとつ。慣例として政権中枢と連んで汗をかいた民間人が官有地払い下げの役得を得ており、大手町界隈がビジネス街として発展した経緯とか、本業の傾いた新聞社も一等地の本社ビルを担保に生き存えている話とも繋がっている。ロシアや中国じゃもっと露骨な話がゴロゴロしている。遡れば大隈重信や田中角栄が大火傷したが、これらが事後的に摘発される過程には何か政治力学とか空気の変化があって、時にスケープゴートが生まれて炎上しても、100年以上も制度的には手当てされていないのって、それはそれで政治のダイナミズムなんだろうね。
- 作者: 吉原勇
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/02
- メディア: 単行本
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