憲法上の判断に資するコミュニティサイト関連語彙 (案)
改正出会い系サイト規制法の施行規則や解釈基準は違憲の疑義を感じる。とはいえネットに親しんでいない裁判官や法律家は「コミュニティ」やら「オフ会」「ダイレクトコミュニケーション」といわれてもピンと来ず、マスコミ世論に流されてしまう懸念がある。という訳で正確な理解を促すための分かりやすい語彙を考えてみた。
コミュニティ=結社、書き込み=出版・言論・表現、オフ会=集会、ダイレクトコミュニケーション=文通
やっぱ成年を対象としたサイト全般から、出会いを求める記述を排除しちゃ、まずいんじゃん。
出会いを求めるコミュニティや掲示板の記述が放置されていると判断する基準について、プロバイダー責任制限法上の削除要請に対応していれば問題ないとするのか、もっと厳しい削除義務を課すかも充分に議論されたのだろうか。出会い系サイト規制法上の届出義務違反で、現行のプロバイダー責任制限法を越えた実質的な削除義務をサーバー管理者に課すことがあれば問題が大きい。
先の薬事法といい、このところ官僚主導で憲法を無視した施行規則や解釈基準が乱立しているとすれば由々しき事態ではないか。行政手続法ができて暫く経ち、根拠法を明示した裁量行政のノウハウが蓄積されてきたということか。